食堂で「俺はマスクをしない!」で逮捕の男性 法廷でもマスクを拒否 さらに裁判官に自説をお説教

裁判官から
「軽微とは言えない事案であること。状況、結果等を含めた、勾留請求があった時点での捜査の進捗状況、被疑者の供述状勢等を総合考慮すると被疑者が本件犯行に至る罪証隠滅する相当の理由が認められる」
と勾留理由の開示がありました。通常は勾留質問の後に、勾留決定がありますが、今回は勾留質問はありませんでした。
それは、勾留質問の前に夕食が提供されなかったので、護送車内での食事提供請求をめぐる問答が原因でした。
「クルマから降りないなら勾留質問はしないんだな」と警察官に威圧されたことに怒りながら、勾留質問の準備をしていたことを被告は主張。

「雨がしとしとと降る肌寒い一日でした。午後4時から食事計画を再三警官に訊ねましたが、決裁権者の課長がもう帰られた等と嘘の言い訳に終始」護送車の警官に夕食の件で無下にされたことを淡々と陳述しました。
「あの悪名高い大阪府警ですら最低限の食事としてコンビニでパンを買って出してましたよ」千葉県警は大阪府警のようには融通が効かなかったことを指摘。

「私は巷ではマスク拒否おじさんと呼ばれているそうですが、夕食は拒否していません」21時に勾留決定、23時に館山警察署に戻ってから萎びた弁当が提供されたそうです。夕食時に夕食が提供されなかった恨みから、名指しで検事への直談判が始まりました。
「検事!警察官を監督する警察庁には再発防止とキチンと飯を出すと言う処遇改善をして頂きたい。適正な時間に適切な食事を摂ることは被疑者の権利である。手続き訴訟の観点からも極めて重大です」

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さらに、裁判官に対してもお説教を始めました。
「思うに裁判官の基本は伝聞証拠ではなく、直接証拠に、基づいて正確に事実を把握することです。警察官からの一方的な伝聞のみに基づいて、貴方は重大な判断を下しました。あなたの手足である裁判所職員、書記官を車両待機所に派遣して、直接問題を調べさせる等と手立てはとれたはずです。あなたは裁判官としての調査義務を尽くしましたか。裁判官の事実認定としてはあまりにも杜撰あまりにもお粗末です。千葉地裁刑事裁判官としての資質が問われると思います」

被告人が裁判官、検事に法的にお説教するのは、非常にレアです。弁護士になったら活躍できたかもしれません。(文@霜月潤一朗)