有名YouTuber達のぼったくりバー潜入動画を現役ヤクザに見せてみた 「ヤラセばっかり」

インタビューに応じてくれた現役ヤクザの両氏(撮影・編集部)

YouTubeで横行していた、「ぼったくりバー潜入動画の嘘」を現役ヤクザの二人にインタビューしました(前編も参照)。

「ぼったくり潜入動画? ありえない」 現役ヤクザが解説するYouTubeの嘘 | TABLO 

動画では客であるYouTuberともめている最中、店側の人間が「上の人を呼ぶぞ」と言っています。大体の人は「上の人」はヤクザだと思う事でしょう。

そのヤクザと渡り合い、お金を払わないで帰ってくる。あるいは色々な仕掛けをして無事帰ってくる。その動画を本気にして「いいね」を押す。そのくらいなら良いのですが、それを真に受けて、本当に「裏の世界」に手を出してしまい、悲惨な目に遭う例も聞いています。本稿の目的はヤラセを告発すると同時に、裏の世界に手を出すのは危険だという警告を発するものです。

引き続き首都圏近郊を拠点とする名門組織のヤクザA氏、B氏に「ぼったくりバー潜入動画」について聞いてみました。

●インタビュー続き。前編はこちらから。

ヤラセでしかない? 現役ヤクザがあの「ぼったくりバー潜入動画」の真相を語る|ニュースサイト TABLO  

―ー実際に歌舞伎町に「ぼったくりバー」は存在しているのでしょうか。

B氏「チラホラ聞きますけど、歌舞伎町の住人はそういうの分かってるんで。(行く)店も知り合いの紹介とか大手とか、そういうお店に行っていますよね」

A氏「まあ、あるかないかでいったら絶対ある」

B氏「あるかないかで言ったらありますね。一般市民はキャッチにはついて行かない方がいいですし、『無料案内所』って安心感がありますけどぼったくり専門の案内所があるから(笑)。どうしたらいいですかねえ(笑)」

A氏「いや。それはキャッチの良し悪しを見極めるのは難しい」

―ープチぼったくりとか、ぼったくり居酒屋というのもありますよね。それは現役の方は関わりはない?

B氏「まったく(ない)」

A氏「と、いうか末端の子たちがやっている事まで分かんない。『居酒屋やります』 『うん、わかったよ、気を付けてね』だから。逆に、営業スタイルがぼったくりだった俺は怒るもん。そんなもんの為に俺はケツ持ってんじゃねえぞって。店をやめるか営業スタイルを変えるか、どっちかにしろと言う。俺がケツ持っていろところがぼったくりをやっていた、と。知らないで俺がケツを持っている事になる。ふざけるな、そんなもんのケツを俺に持たせたのか、と。
キャッチに関してもそう。堅気の人たちが遊びに来る街なんだからちゃんとやりなさい、と。やるならね。で、ぼったくりの所に持ってくるようなキャッチなら絶対するな。少なくとも俺はそういう風に言う」

―ーなるほど。ビッとしていますね。堅気に迷惑をかけないというのが、いわゆる任侠道ですよね。

B氏「それはそうですよ。自分もやっぱりヤクザの繋がりもね、大事ですけど堅気の繋がりも大事にして、そこからやっぱり仕事も回ってきて今がありますんで堅気の人間を守らなければいけない立場にありますよね」

A氏「指導はするよね」