五輪開催で頓挫したKIMONO錬金術師のオークション商法 やっぱり「呪われたオリンピック」なのか

着物業界関係者はこう語ります。
「そもそも前代表理事の高倉氏の錬金術の道具に社団は使われていたと思います。高倉氏が経営する蝶屋株式会社は、店舗内に蝶屋染織美術館と称するコーナーを作り、寄贈された着物を展⽰した後にオークションを開催して、換⾦するという錬⾦術で先代の頃から、資⾦繰りをしてきました。
イマジンワンワールドも高倉氏が始めた当初は、オリンピックをネタにして、寄付を集め、オークションでバラバラに売却するという予定で、事業計画書もありました。裁判でも、オリンピックのために作ったのではないと高倉氏は主張しています。
しかし、現代表理事の手嶋氏がボランティアに参加してから状況は⼀転しました。⼿嶋氏の人脈・営業力と瀬戸山正⼆理事(アトランタ五輪ビーチバレー代表)のアイデアで⼤使館と外務省の公認を得て、世界中の国々を表現する形にスケールが⼤きく成長していきました。オリンピックは錬⾦術の⽅便だった高倉氏の⼿に負えなくなってしまいました」

社団の監事から高倉氏の不正出金等の問題が指摘されたことで状況は変わりました。

「高倉氏は私的に流⽤したことを認め、弁済を誓い、代表理事を辞任しました。そして、⼿嶋氏に懇願して、代表理事になってもらったのです。その後手嶋氏の手腕で、アフリカ開発サミット、ラグビーワールドカップ、国連の舞台まで実績を積み、いよいよ東京オリンピックというところで、⾼倉慶応⽒と八子由理子氏が計画的に『オリンピック妨害・乗っ取り計画』を始めましたが、失敗に終わりました。
前理事⼋⼦由理⼦⽒らの多額の不正出金等の問題も発覚しています。帝国データバンク最低ランクD4の蝶屋株式会社が、劣悪な環境でKIMONOを保管していたのは、大問題でした。雨漏りがしたり、カビが生えていたり、ゴキブリが生息していたりと酷くて呆れました」

あなたには言論の自由がある しかしそれは薄汚い誹謗中傷を肯定するものではない その「落とし前」をつける日が必ずやって来る|ニュースサイトTABLO

蝶屋株式会社が所有する不動産の登記簿には資金繰りに困窮する様子が刻まれていました。市から差押えされたり、債権回収会社から仮差押えされたりと大変だったようです。さらに根抵当権と抵当権の設定と抹消を繰り返して、三千万円から二億円超の借入を繰り返している状況です。
多くボランティアの⼈々によって⽀えられていた「KIMONOプロジェクト」が、私利私欲で利権に執着する人々の犠牲になるのは、理不尽な話です。(文@神田川涼香)