衆院選直前 四国新聞はなぜ小川淳也氏に当てないで報道したのか│プチ鹿島

小川氏は「町川氏は前から知っている人で、家がどこにあるかも知っている間柄。今回の選挙は自民党VS野党で1対1で対決しないとダメ、だから維新の候補であっても自分を応援してくれないかと伝えたかった。しかし電話をしたらつながらない。家に行ったらいなかったので親御さんに御挨拶をした。そのあと維新の会議に連絡していった」と述べたという。

ここから想像できるのは「電話をしてもつながらなかった」というがおそらく相手は「出なかった」のではないか。しかし小川氏は「話せばわかる」とばかりに会いに行ったのだ。失礼を承知で言えばクソ真面目すぎないか? 一直線すぎる行動には「ネタにされる」警戒感が感じられない。
一方で「実家の家族のところまで訪れ、出馬断念を求めた」(四国新聞)とはニュアンスがだいぶ異なることがわかる。驚いたことに小川氏は四国新聞に「一度も取材されたことはない」という。両論を併記したら「四国新聞が書きたい記事のバランスが崩れるからなのでしょう」と。
このへんのことが面白くなってきたので、さらに調べてみた。すると朝日新聞の現地記者がWEB版に書いていた。

《町川氏によると、小川氏本人や自民党の関係者から立候補を断念するよう求める電話が相次いだという。》(10月15日)

これを読むと、自民党サイドからも立候補断念についての電話があったことがわかる。選挙前だから各党必死なのだ。だから読み比べは面白い。
ちなみに四国新聞はそのあと『自民県議から提案「3区から出馬を」 香川1区、維新町川氏』(10月16日WEB)と報じた。『県議から町川氏本人へのコンタクトはこの1回のみで、自民陣営や県連からの働き掛けはないという』と。町川氏への取材はしているのだ。

ではなぜ四国新聞は小川氏には取材もせずにキツく書くのか。