朝倉未来選手が挑むもう一つの闘い メディアが敗北する日

取材で「Smartflash」対して怒りを露わにした朝倉未来選手(TABLOチャンネルより)

「大晦日は格闘技の日」が帰ってきた。そう感じる人も多いでしょう。国内最大の格闘技イベントRIZINが31日に開催されます。トップ選手のエントリーが次々と発表される中、現在の格闘技ブームの立役者の一人でもありトップYouTuberの朝倉未来選手の名前も発表されました。相手は昨年、敗れている元RIZINフェザー級王者斎藤裕選手。朝倉選手のリベンジなるか、が注目です。

その陰で朝倉選手のもう一つの闘いが始まろうとしています。弊サイト「TABLO」のYouTubeインタビューで朝倉選手が答えたように、ニュースサイト「Smartflash」(発行元・光文社)を提訴する(「戦う」という表現でした)というもの。
ざっと経緯を説明してみます。12月1日掲載の「Smartflash」では、朝倉選手の母親の実家をアポなし取材。初めは配達員だと思った母親ですが「週刊誌」という言葉に驚愕するも、そのまま写真を無断掲載されたというもの。

そもそもなぜ「Smartflash」は朝倉選手の母親に取材したのでしょう。11月20日に配信されたAbemaでの「朝倉未来にストリートで勝ったら一千万円」という企画が発端でした。朝倉選手に3人の男がストリート仕立てのセットを場所にし、オープンフィンガーグローブで喧嘩そのままで挑みました。3人のうち2人は格闘素人(久保田覚氏。元アイドル後藤祐樹氏)でした。その2人を朝倉選手は秒殺。怪我をさせてしまった事から炎上。朝倉選手は自身のYouTubeで反省の弁を述べるに至りました。

それにかこつけて、「Smartflash」は朝倉選手の実家をアポなしで訪ね、コメントと写真を載せたという事でした。この取材手法が問題となっている訳です。

ところで、全ての記事には掲載動機というものがあります。公共性、公益性、真実性あるいは真実に相当たる理由がある。この3つがあって記事は公共物である媒体に掲載されます。今回の朝倉選手の母親の取材にどこに問題があったのか。

朝倉選手のようなプロ格闘家、プロスポーツ選手、芸能人、著名人は準公人あるいはみなし公人と裁判所では言われます。公人は文字通り公金(税金)で活動をしている政治家、官僚などです。「SmartFlash」が準公人である朝倉選手に取材するのであれば理解は出来ます。その場合、アポイントメントを取って取材するのが常道ですが、もし断られた場合、その旨を記事に掲載すれば良いでしょう。どうしても取材したい場合、道路交通法や私有地への不法侵入などに抵触しないなら、突撃取材する事もアリかも知れません。

世間一般の常識で考えてみましょう。

朝倉選手のAbemaの企画に朝倉選手の母親は関与していたのでしょうか。当然、知らなかった訳です。「道理」で考えてみれば分かる事です。従って母親に取材する動機がないのです。先ほど言った、掲載動機の三条件にあてはまりません。

あえて、「Smartflash」側の言い分を仮想するならば、朝倉選手の母親はYouTubeのRIZINの動画にも度々登場している。ゆえに、準公人であるという主張です。

裁判は水物、と僕は何度も裁判をしたり内容証明証の抗議を受けたりした経験から言います。弁護士は当然として、裁判官も話す機会がありました。こちらが正しいと思っていても裁判ではひっくり返る事があります。なので、本記事で争点と仮定している「朝倉選手の母親は準公人なのか」はここでは、私人だと思っていますが、いざ、法廷ではどういう弁護を光文社側が駆使するのかが不明ではあります。

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