どうなるRIZINの台本問題 シバター選手謝罪動画を出すも選手たちから怒りの声 ファン無視の試合ではなかったか

UFC最大のスター、コナー・マクレガー選手が対戦直前に相手とLINEをしていたらどう思いますか?

日本ボクシング史上最大の天才井上尚弥選手が対戦直前に相手とLINEをしていたらどう思いますか?

現在、ボクシングでPFP(階級関係無しだったら誰が最強かというランキング。パウンド・フォーパウンドの略)最強のカネロ・サウル・アルバレス選手が対戦直前に相手とLINEしていたらどう思いますか?

何より、6月に行われる日本格闘史に残る事必至の武尊選手と那須川天心選手が試合直前にLINEでやり取りをしていたらどう思いますか?

この辺りで止めておきますが、上記の選手たちは心技体、超一流です。プロ中のプロです。なぜそうなのか。それは技量だけではありません。

プロとしての矜持があるからです。

シバター選手が相手にLINEを送る事自体も問題ですが、それに返信した久保選手も、アウトでしょう。無視すれば良いか「こんなLINEが来ました」とSNSなどで晒すことも出来たはずです。
久保優太選手をかばう意見もありました。久保選手のYouTubeも見ました。

コメントを見ていくと「シバター選手の策略にはまって、騙しうちにあった被害者だ」といった主旨のものが多かったです。しかし、もう一度言いますがマクレガーも井上尚弥もカネロも武尊も天心も、いやそれ以外のプロ格闘家で試合直前の相手にLINEや電話をする選手がいるのでしょうか。そしてそれに返信するのでしょうか。

シバター選手を肯定する人たちは「YouTuberだから仕方ない。むしろ頭が良い」という主旨です。久保選手を肯定する人たちも繰り返しになりますが「騙しうちに遭ったから可哀そう」というもの。

違うのです。上記の世界的スター選手は対戦直前に相手と連絡などしません。いかに久保選手の技量が一流で元K-1チャンピオンとは言えプロとしての矜持はどこに行ってしまったのか、というのが問題とされているのです。シバター選手と同等の「罪と罰」を受けなければならないのではないでしょうか。

それはRIZINからではなく、ファンからです。試合場に決して安くない金額を払って(遠方から来た人は交通費もかかる)、またPPVでも数千円の金額を払って見るのは、鍛え上げ、過酷な減量に耐え、それでも自分の為、ファンの為にリングに上がる選手の魂と魂のぶつかり合いを観たいがためです。そこに感動が生まれます。人間が抱く「ハレとケ」の「ハレ」を感じたいのです。そう考えると格闘技は人類の文化と言っても過言ではありません。

格闘技ライターの中には「ベラトール等、海外の団体にもRIZIN選手が出場の際、影響が出る」と危惧している人もいました。YouTubeを視聴するキッズたちが面白がるのは構いません。が、プロの書き手やメディアはこういった問題をきちんと精査し、問題を明確化する事が大事ではないでしょうか。(文@久田将義)

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