平成のお色気番組が今も続いていたら 「トゥナイト」「11PM」「ギルガメッシュないと」の功績を振り返る

歌舞伎町に行けば何でもあった時代。

今の時代、地上波テレビで女性の乳房を見ることはほぼなくなったが、平成の時代であってもいわゆる「お色気番組」はあり、『11PM』(日本テレビ系)、『トゥナイト』(テレビ朝日系)、『トゥナイト2』(同)、『ギルガメッシュないと』(テレビ東京系)などが放送されていた。
こうした番組には最新の風俗や、AV女優が登場するなど、若い男達のアソコをギンギンに立たせる工夫が随所にまぶされていたが、果たして今の時代にああいった番組が放送されていたらどうなったかということを想像してみる。

5ちゃんねるの実況板は大盛り上がりになるほか、ツイッターではこれらの番組のハッシュタグを書いたうえで、エロい話や、「今発射」などと男どもから多数書かれた結果になったかもしれない。

当時、エロビデオを借りるのが恥ずかしい男や、そのカネさえない学生などは、こうした番組を見ては夜の一人エロに勤しんでいたのだが、今やネットに膨大な量のエロ動画が存在しており、果たしてこれらが積極的に見られていたのかと言われれば正直分からない。よって、実況はそこまで盛り上がらないかもしれないが、50代~60代のテレビ世代は積極的に書きこんでいたかもしれない。

そういった意味で、かなり前時代的なエロともいえる。ただし、『ギルガメッシュないと』が残した功績はすさまじく、かつては日陰的存在だったAV女優を日の当たる場所にあげるほどの効果があった。飯島愛さんは同番組に多数出演していたが、Tバックのブームも作ったし、AV女優が普通に地上波に出る流れを作ったといっても過言ではなかろう。さらには、AV女優を憧れの職業の一つにした立役者でもある。
かくして平成深夜番組というものはお色気路線で絶大なる人気を誇ったわけだが、令和に入るとコンプラ意識の高まりと、クレーム回避などの観点からこのような番組はもはや放送できなくなった。