平成エロティシズム史をたぐってみた 文化としての「エロ」考察

かくしてエロは平成の時代、よりお手軽になってきた。しかしVRのエロについてはリアル過ぎるエロ動画のための機材が必要で、ゴーグルのようなものを着けているとエロ王がを見ていることがバレるため、若干PCのエロ動画時代に戻ってしまったともいえよう。

あとはいわゆる「ダッチワイフ」「ラブドール」の進化もすさまじかった。かつての「南極2号」の時代のダッチワイフとは異なり、人肌を再現したようなものが続々と登場。
業界大手・オリエント工業を取材したことがあるが、その技術力には舌を巻いたものである。果たして令和になってエロはどのような進化を遂げるのか。動画に関してはこれ以上便利になるのかどうかは分からない。また、風俗店に関しても、かなり行きつくところまで行ってしまった。あとは人間のクリエイティビティがどうなるかの勝負だろう(って別にエロを礼賛しているわけではない)。(文@中川淳一郎 連載「俺の平成史」)