ジャニー喜多川氏性被害問題は英ジミー・サビル問題と同一ではないのか 70年間も黙殺してきたメディアの今後│プチ鹿島
これは我々の話でもある。#MeToo運動が起きてから
「ああ、今までいかに鈍感だったか」と思ったおじさんは私だけではないだろう。しかも今もって完璧にアップデートができたわけではない。相変わらず間違いも誤解もあるだろう。でも変わっていくしかないのだ。そんな現在地点。メディアの問題として言えば「なぜ報道しなかったか」だけでなく「これからどう報道するのか」も重要な点ではないだろうか。
さて、私たちのライブでは青木理さんがある見立てを述べた。今回の服部氏の記事を読んでこの件は「芸能」ではなく「性加害先行」だった可能性まで考えなければいけいないのでは?とも言っていた。これも自分たちへの問いでもある。※じっくり聞きたい方はアーカイブでご覧ください。
先ほど「これからどう報道するのか」と書いたが一つの例がある。この問題をずっと取材してきたジャーナリスト中村竜太郎氏のコラムを引用する。
《世界的に未成年への性的虐待は人道に背く最も悪質な犯罪という位置づけで、慈善活動家でナイトの爵位を持つイギリスの人気司会者、ジミー・サヴィル氏は200人に及ぶ児童への強姦などがその死後に発覚し、徹底的に追及され、検証が行われている。》(夕刊フジ5月16日)
このイギリスの国民的司会者の性加害に関してはネットフリックスに「ジミー・サビル/人気司会者の別の顔」というドキュメンタリーがある。私も見たが、状況は日本の「今」と同じだった。では日本の新聞・テレビはこれからどう報道するのか?注目です。
※ライブアーカイブはこちらで視聴できます。【出演】青木理、久田将義、プチ鹿島
https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/242013
(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)