「旧ジャニーズ事務所騒動」が最悪の事態に 危機管理のスペシャリスト顧問の木目田弁護士に焦点を当ててみた 

「実務的にはクレーマー対策、カスタマーハラスメント対策と同じ体制ですね。 不祥事企業が専用コールセンターを設置し、 電話応対を派遣スタッフや期間就労者に任せているのと変わりありません。 ジャニーズ性加害問題は、本来前代未聞の事案なので、難しいのですが、過去のパターンで片付けようとするのが不謹慎です。 木目田弁護士は日大の澤田康広副学長と同じく元検事。日本は99.9%有罪になる国ですから、検事出身は自信過剰になりがちです」と法曹関係者は話しています。

一方、ファンの誹謗中傷は、悪しき伝統文化のようです。

「推しのタレントの独占欲が強いファンの中には、常軌を逸したタイプも散見されるので危険です。他のファンはライバル、推しのタレントと仲良い人には仕事関係者含めて敵対視という思考回路のファンは暴走すると止められません。ファンクラブ内のイジメ、怪文書、個人情報流出は昭和からありました。平成からのインターネット社会になり、ファンは、掲示板やSNS、ブログ等に誹謗中傷の表現の場を広げました。火種投稿が一つあると、愉快犯的に便乗し、新たな情報を投稿する便乗犯が出てきます。 私は交友あったジャニーズタレントX のファンに名刺を渡しただけで嫉妬の対象になり、誹謗中傷され、携帯電話に知らない人から着信やショートメールが嵐のように届くという被害に遭いました。」と元ジャニーズ関係者は話しています。  「誹謗中傷は深刻です。何か防止策がないか、考えてみます」と政界人も、動き出しています。

まだ、単なるタレント事務所のマクラ営業問題と一笑する方もいらっしゃるようですが、 前代未聞の性犯罪に加えて、誹謗中傷で尊い命が失われたわけですから、悲劇を繰り返さない対策が急務ではないでしょうか。 (文@神田川涼香)