官房機密費等騒動で「政治家という生き方」を考えてみた│プチ鹿島
『桜田義孝・元五輪相、二階派に退会届を提出…パーティー券の販売ノルマに不満か』(12月5日・読売新聞オンライン)
自民党の桜田義孝・元五輪相が、所属する二階派に退会の意向を伝えていた。派閥から課される派閥の政治資金パーティー券の販売ノルマに不満があったという。桜田氏と言えば「天然」しか話題にならなかった人物だ。 たとえばサイバーセキュリティ戦略本部担当大臣(五輪相時兼任)のとき、「自分でパソコンを打つことはありません」と言って世間を仰天させた。そんな桜田氏だったが「パーティー券の販売ノルマに不満」って、今回政治家人生で初めて時流に乗った感じだ。桜田の逆襲である。ただ桜田氏の場合は一刺しというより、ここでも天然さが炸裂した感じなのだが……。
さてパーティー券の裏金問題は自民党全体に広がり、平時では勝ち目のないはずだった「永遠の人気首相候補」石破茂がまたソワソワし始めている。まだ自分は終わっていないと本人は思っているだろう。やはり政治家も「ゴールの無いマラソン」なのだろうか。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)