激安で旨い! 昭和の匂いを残す「定食酒場食堂」が閉店 ミュージシャン、俳優ら常連から惜しむ声

元フォーリーブスのメンバーで音楽プロデューサーの長田栄二氏が弾き語りすることもあった。昨年、強者ミュージシャンにより結成されたラウドロックバンド「断頭台のメロディー」のギタリスト小笠原健一は、
「マンションの隣の住人が誰かもわからないような世の中で、人が人を呼ぶような、お隣さんとも気兼ねなく自然と話が弾んでしまう、そんなアットホームな雰囲気の暖かいお店でした。今どき探してもなかなかないそんなお店がなくなるのはとても残念です。ここで大切な仲間もできました」と話す。

テレビドラマ『相棒』で薬物依存症の女性キャラクター「シャブ山シャブ子」を怪演し、瞬間視聴率女王に輝いた女優の江藤あやは、「昭和の雰囲気がたっぷり味わえる、懐かしい感じの居酒屋が無くなってしまうのは寂しいです」
さだまさし親戚のミュージシャンで戦国評論家の奥村慎也は、「歴史好きな人がお城へ行って激動の戦国時代に想いを馳せるように、正にその外観、階段の手すりからトイレのドアに至るまで昭和の匂いが染み込んだこの店を愛しく思うのは…今の時代に閉塞感を感じれば感じるほど全てがギラギラしてたあの頃がいい時代だったなぁ…って思うからなんだろうね」と話す。

定食酒場食堂のメモリアル写真集を準備中の写真家小町剛廣氏は、「昭和の遺産みたいなユニークな店がなくなってしまうなんて、残念。残念。残念・・・ここのマスターが作る料理は何を食べても最高に美味い。マスターの料理に対しての情熱が伝わって来るからだと思う」と語る。

1月24日から、米米CLUB石井美奈子主演の舞台に出演する元仮面女子の上下碧は、
「昭和にタイムスリップしたようなお店の雰囲気やメニューで楽しいお店がなくなってしまうのは寂しいです。定食酒場食堂でいただいた60円ラーメンは一生忘れません!」と話している。

多くの人に愛された定食酒場食堂。条件が合う移転先が決まれば再オープンできるという。良き物件が見つかることを願う。(文@霜月潤一朗)