鈴木エイト氏が「自称ジャーナリスト」? 旧統一教会信者との裁判で原告が執拗にこだわるワケ

東京地裁。

旧統一教会(世界平和統一家庭連合)信者の後藤徹氏が、ジャーナリスト鈴木エイト氏の発言、SNS投稿等により、名誉を傷つけられたとして、約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が1月31日、東京地裁で行われた。

原告は、何故か鈴木エイト氏を 「自称ジャーナリスト」と訴状等で表現することに執着している。 しかし、「統一教会問題」を20年以上にわたって追い続けた鈴木エイト氏は、「受賞ジャーナリスト」である。 石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」【草の根民主主義部門 大賞】、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリストを顕彰するJCJ賞等を受賞している。

「ジャーナリストは資格があるわけではなく 取材執筆活動していたら、ジャーナリストに なるわけです」と国際コラムニストの ケビン・クローン氏は語る。後藤氏は、脱会を勧める家族らによってマンションの一室に閉じ込められて信仰を強制破棄させられたと主張し、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」代表を務めている。

エイト氏は「組織的な正体隠し勧誘、施設での教化によって『市民の信仰しない自由』を侵害してきた統一教会の手法こそ問題である」と 主張している。昨年、10月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令の請求が行われたが、この訴訟は、その直前に提起された。鈴木エイト氏は、メディアでの発言規制を狙ったスラップ訴訟だと主張する。

11月に訴状訂正申立書が出され、請求の原因が大幅に差し替えられた上に年末年始をはさみ、第一回口頭弁論まで三ヶ月以上もかかった。 一方、修正後の訴状では、原告は、強制脱会屋(ディプログラマー)に言及している。原告に対するディプログラミングを計画し、12年5か月という長期間にわたるディプログラミングを原告の家族等に指示して実施させてきたディプログラマーが東京高裁判決において拉致監禁等の不法行為にかかる教唆をしたと認定され、原告に対する損害賠償金2200万円のうち1100万円を連帯して支払うよう命じられている。