好感度抜群アイドルグループ
Rain Tree 綾瀬ことり&新野楓果 「強く、優しく、自分らしく」
●「3rdはこの7人で活動出来るのはこの期間だけなので頑張ります」(新野楓果)
新野さん やっとデビューなのになんで17人で歌えないんだろうって。セレクションの結果発表の日はホントにみんな涙でした。選ばれても落ちてもお互い涙、みたいな。お互い辛くてすごいマイナスになっちゃっていたんですけど、選ばれたときに「おめでとう、頑張ってね」って声をかけてくれたり「カップリングでも頑張るね」って言ってくれたりしましたね。1stと2ndの結果発表の後とは、また違っていました。1st、2ndは課題曲のボーカルとダンスは1人で披露してそれを審査されたんですけど、今回はフリーライブで皆で歌っているときの自分を見られていたので、皆で頑張ろうねっていう気持ちで、セレクションということをいい意味で忘れて、そこの面では気づいたら成長していたなって思います。
――成長で思いましたが、人って顔に出ると思うんですけど、1年ぶりにお会いして、新野さん、違いますね。
新野さん ええー!(笑)
――キラキラしてアイドル感が増しています。
新野さん 嬉しいです! ありがとうございます。
――それと今回、市原さんと永瀬さんは初めてのメインじゃないですか。経験者としてどういうコミュニケーションされていますか?
新野さん 確かに緊張しているんですけど、接し方はあんまり変わらなくていつも通りに過ごしているんです。取材をして頂く事が二人は初めてなので、「どういうことを聞かれるの?」とか、質問をされたので、そこは経験者として「こういう感じだよ」ってアドバイスしたりしました。二人ともカップリングメンバーを経験してメインメンバーに入ったからこそ、自分が入った事によって前にメインメンバーにいた子がカップリングになっちゃったという事で気にしている部分もあるみたいですけど、今回3rdの7人で活動できるのはこの期間だけなので、一緒に楽しんで頑張りたいなと思っています。
――綾瀬さんはいかがですか?
綾瀬さん 一緒にいる時間が増えて、より二人と関わる時間が増えたなと思いました。本当に何も変わってないです、そもそも私が年下っていうのもあって頼られる側ではなかったので、特に変わったところはないかもしれないですね。
――永瀬真梨さんと言えば『佐久間宣行のNOBROCK TV』(※)ってあるじゃないですか。
新野さん あ、永瀬が…ハハハハ(笑)。
※佐久間宣行氏の人気YouTube番組。クロチャンが永瀬真梨さんにどっきりを仕掛けた回。余りにもクロちゃんの仕掛けが上手すぎて(怖すぎて)ラストは永瀬さんの足が震えて立てなかったほど。
綾瀬さん ドッキリの(笑)。
――あれ、ご覧になりました?
綾瀬さん 観ました!
――怖かったですね。
新野さん でもめっちゃ笑っちゃいました。
綾瀬さん めっちゃ面白かった!
新野さん ホントに顔が引きつりまくっていたので(笑)。
――人ってあんなに顔が引きつるものなのかっていうか、真っ青になっていましたよね。
新野さん でも本人はうまく反応できなかった、怖すぎてリアクション薄くなっちゃったって言っていました。初めてのああいう場はそうなるよねと思います。
――お二人はバラエティとかは考えたりされます?
●二人がおススメするメンバーは……
綾瀬さん ええー。……メンバーでこの子が出たら面白そうっていうのは考えます。自分が出るのはたぶん面白くないので、例えば水野乃愛とか。今回入った、つむ(市原紬希さん)もそうですし、(永瀬)真梨も気にしていたけど面白かったし。客観的にこの人に出てほしいなっていうのは思いますね。
新野さん 私は出てみたいです。アイドル活動以外のお仕事、演技とかバラエティとかまだ経験したことがないので、自分に向いているのかもわからないんですよ。
綾瀬さん 向いてそう!
新野さん わからないからこそ、やってみたいなって思います。
――さっき水野乃愛さんの名前が出ましたけど「この子面白いから注目してね」っていうメンバーがいらっしゃったら教えてください。
綾瀬さん ええーっ。いすぎて名前出すの難しいなあ。でも今はお休みしているのですが、黒澤禾恋はけっこう緊張しいなので引き出すのが難しいんですけど、なかなかにおバカすぎて面白いんです。発言がけっこうぶっ飛んでいるんですよ。顔もめちゃくちゃかわいくて、ダンスも歌も上手なので、ぜひ注目してほしいなと思います。
――綾瀬さんおススメですね。
綾瀬さん はい、めちゃくちゃ。早く帰ってきてねってずっと思っています。
――新野さんのおススメは?
新野さん 朝宮日向です。
綾瀬さん あー、面白いわー。
新野さん 日向はホントに人見知りというか、だいぶ静かなんですよ。グループみんなでいたら自分から発言したりしないタイプですし、目立とうとしないんですけど、実はめちゃくちゃ面白い。仲良くなるとその面白い姿が出てくるんですよ。「それ、皆でいるときやりなよ!」って言うんですけど、「私はいいよ……」みたいになっちゃうんです。本当はすごく面白いし、振ったらちゃんと返してくれるんですよ。それをもっとみなさんに知って頂きたいです。
綾瀬さん 確かに知ってほしい!
●Rain Treeの歌ウマNo.1とダンスNo.1は?
――関連で、お二人が選ぶ歌ウマNo.1とダンスNo.1を教えてください。
綾瀬さん えっ。ムズッ! ムズイムズイ!
新野さん じゃあ私から。歌ウマは佐藤莉華ちゃんです。莉華ちゃんってプリンセスみたいに毎日歌ってる姿を見るんですけど、さりげなく歌っているだけでもう上手いのがわかるし。
綾瀬さん わかる!
新野さん 莉華ちゃんが生誕祭のイベントでひとりでディズニーの曲を歌ったんですけど、上手すぎて感動しちゃって。その動画をスタッフさんからいただいて何回も見返しているくらい本当に上手なので、歌ウマは莉華ちゃんです。
綾瀬さん 確かにー。確かにそう。
新野さん ダンスは遠藤莉乃ですね。莉乃は自分でもダンスを武器にしているっていうのもあるんですけど、振り覚えも早いですし、自分の体を最大限に使うことがすごく上手だなと思って。みんなで踊っていても、一人だけ目を引くというか、大きく動いているというか、体をよく使えているので、上手だなと思います。
――ファンの人はそういうところを見ますからね。綾瀬さんはいかがですか?
綾瀬さん 全く一緒ですー(笑)。この二人かなと思います。莉華ちゃんは本当に上手い! TikTokでも莉華ちゃん本人が歌っている動画をあげているんですけど、本当に口から音源というか。しかも英語も上手なので、まるでディズニープリンセスがそのまま出てきたみたいな感じで。いつかディズニーの声優さんも似合うんじゃないかなって思っています。
――これも皆さんに知ってほしいですよね。それと直近の目標と言うとワンマンライブが決まったということですね。
●2026年2月1日の1周年ワンマンライブを迎えての意気込み
新野さん はい、来年2月1日です(※日本橋三井ホール)。目標は、初のRain Tree 1周年ワンマンライブを完売させたいっていうのが一番です。フリーライブ期間で最終日に700人以上の方に来て頂くという目標を立てて、それがファンの皆さんの前で初めて口に出した目標でした。そうやって自分たちで発信することでファンの皆さんも一緒に頑張ってくださって、メンバーもひとつの目標に向かって頑張ることが出来て達成できました。そうやって目標を立てることって自分たちの成長にもなりますし、皆がひとつになるきっかけになるなってすごく実感したので、今回もワンマンライブの目標をみんなで話し合って決めて、完売で当日を迎えたいよねっていう話になりました。

――綾瀬さん、意気込みはどうですか?
綾瀬さん 「完売させるぞー」という事は前提として、来てくださった方には楽しんで帰ってもらいたいですし、また来たいと思ってもらえるようなライブにできるように頑張りたいなと思っています。
――僕もいろんなライブに行って、例えばお子さんが声援を送る姿とか見ると良いなと思いますし、アイドルって凄いなと思います。そういう意味で理想のアイドルとかいらっしゃったら教えてください。
綾瀬さん えー……。たくさんいらっしゃるんですけど……私は特に西野七瀬さんに憧れていて、そこからいろんなアイドルさんを知ったので、全員は言い切れないんですけど、ひとりお名前を挙げるとしたら西野七瀬さんです。
新野さん 私は板野友美さんです。私がアイドルを好きになったきっかけもAKB48さんなので、自分がアイドルに憧れを持った存在でもあります。板野さんはパフォーマンスでも普段の姿でも自分を持っているなって幼いながらに感じていました。ダンスも歌も絶対に上手くやりたいと裏で練習していたところをドキュメンタリーで観て、自分もそうやって17人のなかでパフォーマンスが輝いているなと思ってもらいたいし、努力し続けていいパフォーマンスを皆さんにお届けしたいなと思っています。
――お二人が理想とする西野七瀬さん、板野友美さんらのようなパフォーマンスを当日、魅せられる事を願っています。最後にそのワンマンライブに向けてひと言お願いします。
綾瀬さん 絶対、素敵な1日にするので、みなさんぜひお越しください!
新野さん Rain Treeとして初めてのワンマンライブ、一生に一度の日になるので、みなさんと一緒に最高に楽しい1日を作りたいと思います。ぜひ来てください!
(二人で) 皆さーん、来てください!
※
取材後、「インタビュー有難うございました」と二人から「メッセージカード」を僕とカメラマン菊池さんに手渡してくれました。この気遣い。こういった真摯な姿勢がファンにも浸透していくものだと思います。そして、苦難から這い上がってきた事からくるこのグループ独特の「仲の良さ」。文面からもそれが伝わってくるのではないでしょうか。インタビューした側の心が洗われるような、好感度しかない、Rain Treeの綾瀬ことりさん、新野楓果さんでした。 (インタビュー・文@久田将義 写真Ⓒ菊池茂夫)















