――”ハロプロらしさ”―― 『ラストアイドル』つんく♂参戦について、ハロヲタの主観的な意見
Love Cocchiにとっての初戦となったのは1月28日放送回。秋元康プロデュースの「シュークリームロケッツ」と対戦し、審査員の日笠麗奈の判定で勝利。ほかの審査員も全員がLove Cocchiを勝者に選んでいました。たしかに、つんく♂の爽やかな楽曲を素直に歌い踊る姿はとてもかわいらしく、アイドルらしい清純さもあったと思います。しかし、ハロヲタ的には正直物足りないものでした。楽曲と振り付けのハロプロ色が強かったがゆえ、もっと”ハロプロっぽいパフォーマンス”を求めてしまったのです。
Love Cocchi は、つんく♂の歌い方を踏襲するようなあの独特な「ハロプロ歌唱」ではないし、”ハロプロ感”のある個性的なメンバーというわけでもない。しかも「裸足で歌う」というギミックは、愚直なパフォーマンスが持ち味のハロプロとはちょっと違ったアプローチであり、どうしても違和感を覚えてしまう。そういった部分のアンバランスさが気になり、「完成度が低い」と感じてしまいました。
2月11日放送回では織田哲郎プロデュースの「Good Tears」と戦ったLove Cocchiですが、審査員・竹中夏海の判定で負けてしまいます。そのほかの3人の審査員はLove Cocchiの勝利とジャッジしており、ネットなどでもLove Cocchiのほうが良かったという声もありましたが、個人的には第2戦のLove Cocchiもやはり微妙でした。
第2戦を前にLove Cocchiは、「春高バレーのベスト8に出場できる学校の選手がしているような髪型」という指示のもと、髪の毛を切りイメージチェンジします。その独特な指示はまさにつんく♂らしいものであり、髪を切ったLove Cocchiのメンバーたちもまた、”加入直後のモーニング娘。の新メンバー”といった感じで、ハロプロ感が強い印象となっていました。つまり、ルックスはハロプロに近づいたわけですが、パフォーマンスもハロプロっぽくなったかというと、決してそうではなかった。外側のハロプロ感が増したがために、むしろ歌の面でハロプロ感が薄いことが逆に浮き彫りになり、前回よりも違和感が増したように見えたのです。