――”ハロプロらしさ”―― 『ラストアイドル』つんく♂参戦について、ハロヲタの主観的な意見

これはおそらくハロプロという存在の特殊性を表しているのだと思います。現在のハロプロでは、ハロプロ研修生としてある程度の修行を積んでからデビューすることが多くなっています。研修生時代に、ハロプロの歌い方や踊り方、考え方、しきたりなどをしっかり身につけてから世に出てくるので、デビュー直後であっても”ハロプロの作品”としての完成度が高い。それがアイドルとして優れているかどうかはまた別の問題ですが、ハロプロには”ハロプロらしさ”という価値観があるのです。

現状のLove Cocchiは、ハロプロに向かうわけでもなく、独自の要素も出すことができない、とても難しい状態だと思います。だからこそ、今後Love Cocchiがハロプロ感を強めていくのか、それともハロプロらしさではないLove Cocchiらしさを身につけていくのか、つんく♂のプロデュースの行く末が気になるわけです。

個人的には、今後つんく♂には、ハロプロという存在を完全に忘れ去ったうえでLove Cocchiをプロデュースしてほしいなあと期待しています。そもそも『ラストアイドル』への参加は、つんく♂がハロプロの総合プロデューサーの座から退いたがゆえに実現したことであろうし、それならば完全に好き勝手やってみても面白いのではないかと思うのです。もしそれでもなお、つんく♂が作り出すものがハロプロ感に溢れていれば、つんく♂とハロプロとの強い絆を感じられて、ハロヲタとしても涙が出てくる……ってなもんです。

とにかく、今後Love Cocchiがどう変わっていくのか、ハロヲタとして、そしてつんく♂ファンとして、しっかり見届けていきたいと思います。(文◎大塚ナギサ)