コンビニ経営は死と隣り合わせ 元店長が語る誰も知らないオペレーション 「頭が悪いとできない仕事」

「もう、無理だと思いますよ。人が必ずいる経営は」

本サイトにそう語るのは、元コンビニの店長。直営店から出向させられていた人物だ。

「例えば夜勤だって、とにかく分単位でやることが多い。22時に入ったとしてすぐに日付が変わる前に廃棄商品を回収し、夜中何度もやってくる配達に合わせて処理をしていかなければならない。その合間に店内を清掃してピカピカにし、収納代行(公共料金の支払いなど)の整理、新聞回収、宅急便、雑誌などを返品処理し、朝方にドッとやって来る客にむけてチキンやからあげを作り、おでん、肉まんあんまんを用意する。頭が悪いと出来ない仕事なんです。バイトが見つからない時はこれを店長が一人でやらなければならない。寝ないで24時間働くなんて死と隣り合わせですよ」

地方の時給はどうなっているのかと本サイトが調べたところによると、愛知県豊明市のファミリーマートの夜勤バイト代が約1,125円、京都市京阪七条のファミリーマートが920円から(日勤も含め)、北九州市小倉区のセブンイレブンでは約1,100円という状況だった。

「そんな時給で来るわけないんですよ若い人が。だったら他の仕事をするでしょう。だから今は外国人が頼りになっているんです」(同上)

テレビ番組で芸能人がコンビニの外国人スタッフの日本語がおかしいと笑いを取るような番組が先日流されていた。お笑い芸人たちはこのハードな激務をこなしながらも、日本語を学んでいる彼らの存在を一体どれくらい高い位置から見物しているのだろうか。

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