口腔底がん余命三年宣告でもオイラは歌う! 壮絶『オナニーマシーン』イノマーの言葉を聞け|暴走対談
平野:じゃあもう若いんだから別れるしかない? セックスが命のイノマーだから。
イノマー:そうですね。まだ20代だったので。
平野:2回目は? 今度はリビドーあったの?
イノマーは歌い続ける
イノマー:2回目はしたくてしたわけじゃないんですけど。なんかもうどうでもいいやって思ってて。多分そのへんから、20代後半から、自分の人生って世の中にあてはめるものとか、サンプルとか、目指すべきものが一切なくなっちゃったんですよ。離婚なんてオイラにとっては大したことじゃないし。ノリで結婚してノリで離婚したって感じ。会社辞めたのも意味ないし、なんか全部もう自分がやることに関して意味がなくなってきましたね。
平野:1999年に会社を辞めたんだよね? それで独立して。STREET ROCK FILE。これも知ってますよ。編集長をやってた?
イノマー:そうですね。編集長というか監修というか。
「ダンボールで家を六本木のオリコン社内に作って住んでましたね」(イノマー)
平野:そして2003年にソニーエンターテイメントからデビューすんだよな。
イノマー:歌詞も、ライブのやり方も。全て一切変えないって約束でデビューしました。
平野:そのバンドを口説いたプロデューサーって誰なのかな?
イノマー:ソニーの今、すっごく偉い人。名前言えないッスけど(笑)。
平野:メジャーのソニーエンターテイメントから出すこと自体も凄い。
イノマー:一切お金の話はしてないです。契約金はいくらとか。歌詞がどうとか、そういう話しかしてないですね。
平野:で、当然そんなのは全部発売禁止と、違う?
イノマー:発禁は一枚だけ。あえてそういう作品に。バンドやってるなら発売禁止って勲章が欲しいじゃないッスか? でも、チンポやオナニーじゃ発禁にならないんですよ。政治とか社会ネタじゃないと。あとはスポンサーの悪口とか。オナマシは敢えての政治ネタで発売禁止に(笑)。
平野:でも、当時は売れたんだよね?
スタッフ:ソニー行く前にまずLOFT RECORDSで売れましたね、4万枚。
イノマー:ファーストは4万枚で、ファーストとセカンド合わせると7万枚。 『恋のABC』と『彼女ボシュー』で1年間で7万枚売れたんですよ。でもそれがピークですよ、数字的には。7万枚っていう売上を引っ提げてメジャーへと行ったらいきなり半分以下(笑)。
平野:いろんなところを追い出されてる、と。オリコンを追い出された理由が3つぐらいあって、「江頭2:50を全裸で掲載した」。
イノマー:ありましたね。
平野:「社内ホームレス」。社内でずっと住み込んでたんでしょ?
イノマー:ダンボールで家を六本木のオリコン社内に作って。そこに住んでましたね。白亜の外観にそぐわない(笑)。