何の為に ニュージーランドで49人銃殺犯のライブ映像が流出 問われるSNSの危機管理能力
インターネット上には日々思わず目を覆いたくなるような映像や画像溢れ、このようなショッキングな動画のみを扱う専門サイトも設けられているほど。一時期はISISの処刑動画なども世界的に大きな注目となったが、今回発生している動画騒動も各国で大きな議論を巻き起こすことになりそうだ。
今回渦中にある動画はニュージーランド南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)及びその周辺で撮影されたとみられる。
報道されたように、銃乱射事件の模様だ。ニュージーランドのジャシンダ・アーダン首相は、死者49人、負傷者が48人に上った同国史上最悪の銃乱射事件を「テロ」と断定した。
参考記事:日本で初めて起きた宗教対立による殺人事件 夏休みのキャンパスで狙われた『悪魔の詩』翻訳者|八木澤高明 | TABLO
犯人が撮影したとみられる動画の内容は以下の通り。(※酷い内容になるため注意が必要)
・加害者の頭部に取り付けられたカメラからの映像となっているのだが、マシンガンを片手にモスクへと立ち入ると、躊躇することなくモスク内の人々を次々と射殺。
・その後も倒れ込むものに執拗な発砲を行うなど残忍さが際立っている。
・さらに付近に停車していた車の中にはおびただしい武器が積み込まれており、加害者は一旦武器を補充し、さらにモスク内で倒れ込むものに改めて発泡。
・モスクを出たあとは通行人を次々と狙撃、そして車に乗り込みモスクを離れると車内から確認できる付近の通行人を次々と狙撃。
・最終的にはそのまま危険な速度とハンドリングで車を運転し、現場から逃走するという余りにも酷く残忍な動画が拡散されることとなってしまった。
犯人がライブ映像を流していた。事件現場の教会と同じとされる
「でも死刑にはならないんでしょ? やっぱ死刑制度って必要だわ」
「ゲーム感覚やな」
「暴力ゲームの影響やな」
「ひどすぎる」
「逃げようとした人が撃たれてて可哀想」
「動画みればわかるけど、 一度モスクから出ていった犯人が戻ってきて死体に何発も撃ち込んでるで。全力で窓から逃げるか、隠れるしかない」
「聴いてる音楽不気味過ぎ」
「銃社会怖すぎやろ」
容疑者の一人とされるオーストラリア国籍の男(28)は16日に訴追され、クライストチャーチの裁判所に出廷している。男のものとみられる犯行声明文には反移民主義、白人至上主義をにおわせる内容がつづられていた。(文◎編集部)