「生きにくい」…ということにさえ気付かない人もいる 覚醒剤の後遺症でコンビニで暴れた男の裁判
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神田敬太(仮名、裁判当時65歳)は事件現場となったコンビニに入店するとすぐに従業員に怒鳴りつけはじめました。その時店にいた二人の従業員はいずれも外国人の若い女性でした。
「1時間前に買ったプリペイドケータイが使えないんだけど!」
店員の一人がレジの前で怒鳴る彼を端末まで案内し、端末に付いている電話でサポートセンターに電話して返金手続きをするよう伝えると、彼はさらに激昂しました。
「ふざけんな! 使えないから早く金返せよ! 3000円返せ!」
そう言われても返金するためには契約の取消し手続きをしなくてはなりません。店員は何度も伝えましたが彼は全く聞く耳を持とうとせず、相変わらず怒鳴り続けました。
そのうち、業を煮やしたのか、
「店長呼べ! 早く呼べ! 早く呼べ!」
と騒ぎはじめました。店員はその時店に不在だった店長に電話をしましたが、電話に出ません。それを見ると彼は手に持っていたプリペイド式携帯電話をレジの方向に投げつけ、
「どうすんだよ! ふざけんな! ぶっとばすぞこのヤロウ!」
と叫んで、目の前の女性従業員の頬を平手で叩き肩の辺りを突き飛ばしました。
恐怖にかられた被害者はレジに向かって
「3000円返してあげて!」
と別の店員に声をかけ、その場はお金を払って彼をなだめ店から帰しました。
犯行状況はすべて克明に防犯カメラに映っていました。店側はすぐに110番通報し、彼は恐喝の容疑で逮捕されました。
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