韓国メディアは、「キム・ヨナこそが真の金メダル」だと主張。
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ソチ五輪を最後にアマチュアスケーターの引退を宣言しているキム・ヨナ。SP、フリーともにパーフェクトと言える演技をこなし、みごと銀メダルに輝いた。
しかし韓国メディアでは「キム・ヨナが金メダルではないのはおかしい」といった報道が相次いでいる。なかでも特に「海外メディアも審査に疑問視している」といった記事が目立った。ロイター通信の「ソトニコアが優勝したが、判定は釈然としない」というタイトルで、メダリスト3人のうち失敗があったのはソトニコアだけだとした記事や、またAFP通信の「キム・ヨナと銅メダルのカトリーナ・コストナーは一度もミスを犯さなかった。だが、(金メダルの)ソトニコアはジャンプの着地にミスがあったにもかかわらず、自己新記録を更新するだけでなく、18点も上回った」とした記事が多く引用された。
ネットユーザーのなかでは「ソチ五輪ではなくスチ(羞恥)五輪」といった表現も見られ、「再審査を求めるネット署名」では150万人分の署名が集まったという。
一方、当のキム・ヨナは記者会見で「採点に対しては何の未練もない。最後の舞台でノーミスでプレイできたから」と発言。まったく意に介していないようだ。これについて韓国メディアは「クールなヨナが我々を癒した」(中央日報)などのタイトルで絶賛した。
キム・ヨナが演技終了直後に見せたほっとした表情を思い起こすと、この発言も強がりではないのだろうと思える。現に、記者会見でもキム・ヨナは「もっと切実だった人に金メダルが行ったのだと思う。すべての荷物をおろせただけで幸せです」と発言している。また、記者会見で演技後の表情について言及されると、「どんな表情だったか思い出せない。緊張したせいもあったし、『あー、疲れた。終わった』ということが最初に浮かんだ」と答えている。
じつはキム・ヨナはバンクーバー五輪の金メダル獲得を機に、引退するとも言われていた。しかし、2018年に開催される韓国・平昌(ピョンチャン)五輪を盛り上げるために、ソチ五輪出場は不可欠という周囲の説得によって、引退を延ばしたともされている。
10代の頃から厳しいトレーニングと周囲からのプレッシャーに負けず、最後まで舞台を輝かしたキム・ヨナを称えたいのならば、審査結果云々の騒ぎを起こすのは、むしろ彼女の最後の花道を汚すことになるだろう。
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Written Photo by 李ソヨン
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