ジャニーズ事務所所属の大御所アイドルグループ「TOKIO」の山口達也が引き起こした女子高生アイドル2人に対する強制わいせつ書類送検事件。
賛否両論ありながらも示談が成立しており、結果としては起訴猶予処分、前科もつかなければ公的なお咎めも無しという結論に至りました。
この処分決定もあり山口メンバーを除くTOKIOメンバーの記者会見が5月2日14時より行われました。
そこではまず、被害者や被害者家族に対する謝罪があり、リーダーである城島茂氏より山口メンバーから「ジャニーズを辞めます」と辞表(退職願)が提出されたことが語られました。
「本人は涙も涸れ果て憔悴し切った感じで、土下座してカバンの中から1通の封筒を出してきた。『責任をとってTOKIOを辞めます』と退職願と書いてありました」と明かします。
通常であれば、これを受理すべきなのでしょうが、30年一緒にいた仲間であるため判断しかね、現在は城島茂氏がこの辞表を預かっている状態であると松岡昌宏氏も語ります。
「本人は『TOKIOに迷惑かけるなら辞めたい。辞めさせてくれ』と言いました。そうだなと言えばいいのでしょうが、30年一緒にいた男のそんな言葉を初めて聞いたので何も言い返せず。自分の思っていたことは彼に伝わっていたんだと思いました。(退職願は)リーダー、持っていてくれという形です」(松岡昌宏氏)
また、アルコールに関して城島氏は「現場で酒の臭いがするなとか、二日酔いで調子が悪そうだなという時が確かにあった。円滑にロケが進まないこともあった。46歳ですし、あえて言わないようにもしたが、もっともっと深く注意すればよかったなと思います」とし、松岡氏も「彼は"昔から何度も何度も同じことをしてしまう、迷惑を掛けてきたことがあるのに、それでもやってしまう"と言っていた。その話を聞いて、メンバーは"またやるんじゃないか"と思っていた。僕らメンバーだけではどうすればいいか分からなかったので、プロフェッショナルの方に協力をお願いした。僕らはアルコール依存症だと思っていたが、いろんな病院で診断してもアルコール依存症ではなかった。正直、アルコール依存症と診断されれば納得できる部分もあったのにそれは出なかった」と複雑な心境を吐露しました。
この会見は大きな話題となり、大きな流れとしては「示談も成立していることだし許してやるべきでは」といった意見が多いようですが、「なんでアル中無罪なのか」「Rの法則でアル中について取り上げよう」といったアルコールに対する強い嫌悪感もそれに次ぐ勢力となっています。
世論の動きから見ても、ある種の「成功事例」といえる今回のTOKIOメンバーの謝罪会見。このまま辞表の扱いは取り下げ方向へと進んでいくことになるのでしょうか。(文◎編集部)
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