希望の党が揺れている。小池百合子代表の発言、リベラルは「排除」する旨の発言。民進党の支持母体の連合がそっぼを向いたら、希望の党はきつくなる。この発言は民進党はおろか、国民の気持ちでさえ逆なでした。
「小池さんてこんなにキツかったのか?」と。
自民党というよりは、安倍首相の大義なき解散に対する対抗勢力として小池代表の存在感があったはずだ。
が、その対立構図が薄れてきてしまっている。なぜなら、先ほどの「民進党リベラルを排除」「三権の長を経験した人は入党を遠慮してもらいたい」「衆院選立候補するのかしないのか」「都知事としての公務はどうなったのか」など、マイナス要素を自ら出してしまった様相だ。
つまり、当初は森友・加計学園問題などのスキャンダル隠しで、自民党・安倍首相が解散総選挙をうったという批判が、現在では全くと言っていいほど論議されなくなり、国民の目もほとんどそこに行っていない。
小池百合子代表及び希望の党の幹部の発言の一貫していない感が露呈されてしまったからだ。衆院選立候補する事に対しても批判が集中している。小池代表は出る気満々と言われていて、橋下徹氏への後継都知事への打診をはかったという情報も報道されたが、その線もない、という感じだ。
で、あるなら後継都知事を立てられない。小池代表が不出馬、民進党が分裂し立憲民主党を枝野幸男氏が設立。という消去法で自民党は40議席程度減らすものの、自公連立で政権維持という目的は果たすのではという見方がある。自民党が静観している間、希望の党と民進党が勝手に支持率を下げてしまった感がある。自民党としては、このままいくならホッとしているのが本音のようだ。(麻木明)
《参考文献》
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