5月17日、西城秀樹さん(享年63)の訃報が報じられました。新御三家のひとりとして、芸能界のスター街道を歩き、数々の功績を残してきた大物芸能人だけに、メディアは一斉に西城さんの追悼コーナーを設けました。
ここで疑問がひとつ。
さすが優秀な一流テレビ番組やスポーツ紙。過去素材やデータをすぐに引っ張ってきて、数時間後には番組や記事を作ることは、わたしたちが想像を絶する非凡な能力が必要かと思います。
しかし一方で、こんな"都市伝説"があるのをご存知でしょうか。
「いつ亡くなってもおかしくない芸能人に、目星をつけ、その動向を常にうかがい、追悼番組を生きているうちから製作している」(芸能記者)
という都市伝説を。
確かに、急に亡くなられたように感じた星由里子さんや、1ヶ月近く前に亡くなっていたのにそのことが伏せられていた朝丘雪路さんを番組での扱う時間は、西城秀樹さんに比べてすごく短いように感じました。
かつてこうした話が盛んに囁かれたのは、2009年11月10日に老衰で息を引き取った森繁久弥さん(享年97)でした。2002年に心筋梗塞で倒れたり、2006年以降は公に姿を現さなくなったりしたことで、「動き始めた」そう。
そうしていざ亡くなると、「訃報と同時レベルで大特集番組が流れるという神業が成せた」(前同)というのです。
もっとわかりやすかったのが、2012年11月10日に肺炎による心不全で亡くなった、森光子さん(享年93)。2009年まで舞台『放浪記』に出続ける快挙を成し遂げたり、年末の行われるジャニーズカウントダウンコンサートにも登場し、寵愛する東山紀之ほか若いジャニーズたちを愛でる姿が見られました。
しかし翌年、舞台上でのおぼつかない姿が話題となると、同年の『放浪記』は中止となりました。
「テレビ製作者の中には、『いよいよか、といろめきだち、過去素材を漁りまり、それからは『まだか、まだか』と放送日を待った者もいた』......という悪意を含んだ噂が流れましたね」(同)
ヒデキについては、これまでの活躍ぶりを真正面からとらえただけでなく、各メディア思考を凝らした追悼企画が流れていました。
まさか、事前に、準備を......? と思わせるくらい、大手マスコミは優秀な人間揃い、ということですよ、ね。(文◎春山有子)
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