AKBグループにはいくつかの、ビッグイベントがある。総選挙、じゃんけん大会、紅白歌合戦、そしてリクエストアワーである。総選挙は味の素スタジオや東京ドームで開催される為、運営の心意気がメンバーにも伝わり、それが客にも伝わり、会場が一体となる訳だ。これはもちろん、AKBに限らずライブは全てそれが醍醐味なのだが。
今回のAKBグループのイベントはファンが選ぶ「リクエストアワー」である。1035曲の中からベスト1を選ぶもの。会場はTOKYO DOME CITY。僕はこの会場と日本武道館が一番好きである。客と演者との距離がちょうど良い。東京ドームと味の素スタジオはオペラグラス等を使用しなければ、ステージ上の演者は米粒ほどにしか見えない。
AKBライブではサプライズはつきものだが、今回まずは大島優子の登場だ。彼女の登場には賛否両論あるようだが、リクエストが大島の持ち歌「泣きながら微笑んで」だったので、それは彼女が歌うしかないだろう、と僕は感じた。それは「ファンからのリクエスト」に応えるのがプロではないかと思ったのだがいかがだろう。
リクエストアワーで流れる曲は、ファンが選ぶので実は一般には知られていない曲がセレクトされる場合が多い。カラオケの定番の『ヘビーローテーション』などは当然上位に入って来ない。今回の一位鈴懸の木の道で「君の微笑を夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう終わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」だった。読者の皆さんは耳なれないタイトルだと思うが、メロディは有線などで聞いた事があるのではないだろうか。
新曲『Green Flash』のメンバーが発表されたのだが、センターは初の柏木由紀。それと初センターではないが小嶋陽菜のダブルセンター。脇を固めるのは渡辺麻友、指原莉乃ら総選挙上位陣なので華やかであるのは確か。ラップも入るのだが高橋みなみと山本彩が担当。ここでふと高橋みなみがいないAKBグループを想像してみた。が、やはり「何かが欠ける感」がある。存在感はハンパないと改めて感じたのだが......。
最後に新潟に劇場を作り、新潟からAKBグループを発信されるという。つまり「NGT48」の発足だ。東京(秋葉原)、名古屋(栄)、大阪(難波)、福岡と来て、次はプロ野球団がある札幌か仙台かと予想した人が多かったと思うが、新潟だった。意外と言えば意外だが、今までのグループが全て太平洋側だった事に着目したい。日本海側からのグループは斬新かもしれないが、チャレンジしてみる価値はあるかも知れない。新幹線の流通も発達しており、日本はいい意味で「狭く」なった。また新潟は「新潟美人」として有名な土地である。僕は正直少し、期待している。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
Photo by AKB48グループ東京ドームコンサート ~するなよ?するなよ? 絶対卒業発表するなよ?~
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