ものすごい宗教臭! だけど宗教じゃない! 新たに『日本夜景遺産』に認定された印かんの聖地|Mr.tsubaking

2018年10月25日 Mr.tsubaking 印かんの聖地 宗教じゃない 日本夜景遺産

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 秋も深まり、旬のフルーツも移ろっていました。都心からも日帰りができるフルーツの名産地といえば甲府盆地。そんな甲府盆地にこの夏、新たな「遺産」が誕生しました。

「幸せの丘ありあんす」という施設が『日本夜景遺産』に認定されたのです。なんだかこれによって何も知らない観光客もたくさん訪れそうですが、ここがかなりの珍スポットなのです。

 盆地の底から高台へ車を走らせていくと「幸せの丘ありあんす」が見えてきます。


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 流線型の屋根と頂上の玉が特徴的な巨大建築です。ありあまる富をかんじさせる姿で、六本木にある霊友会釈迦殿をおもわせるようなフォルムからは宗教の香りがプンプンと漂っています。
 こちらを運営するのは「宗家日本印相協会」。この名前もなんとなくそれっぽい。しかしここは宗教施設ではなく「印かんのテーマパーク」なのです。

 それを分かった上で入館しても、なぜか「そういう香り」を感じてしまいます。


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 大理石に象牙は、マンガの世界のお金持ちのセンス。このエントランスから、印かんの歴史をたどる資料館と象牙彫刻美術館へ入館料を払って中へ入ると、ツカミからかましてくれます。


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 マンモス! 高さ3mを超える巨大なマンモスが出迎えてくれます。印かんといえば象牙、象牙といえばマンモス、というわけで展示されているようです。
マンモスを堪能して進むと、重要人物が登場します。


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 この方が教祖! いや、宗教じゃないので教祖ではなく「宗家会長」の深澤鰍石先生。ヒゲといい人相といい、やはり「あの香り」がプンプンします。
 説明書きを意訳すると「この方が万人の幸せを念じ、神髄正統印相印章学というものを完成させた、開運の印かんで一番えらい人」ということのようです。神髄・正統・開運など、ステキなワードがもれなく散りばめられていますね。念のためもう一度言っておきますが宗教ではありません。

 この時点で私はもう教祖様のとりこなので、そのご尊顔を探してしまうのです。


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 彫っていらっしゃる。その姿にも名言めいたコピーにも隙がありません。さらに奥へ進むと、天井がガラス張りになって陽光がさしこむ円形の建物をめぐるように作られた回廊にびっしりと姓名鑑定のブースが配されています。
 こんなにたくさんのブースいるのか? とも思いますが、おじいさま、おばあさま方がどんどん吸い込まれていきます。


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 彼らがこの巨大施設を支えているのかもしれません。
 さらに奥へ進むと、象牙彫刻美術館です。五重塔や鳳凰など、2mを超えるようなサイズの象牙彫刻がズラリとならび、その大きさと彫刻の繊細さに目を奪われます。
 なかでも、特筆すべき作品がこちら。


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「26層のくりぬき宝玉」。全体に緻密な唐草模様が施されています。玉の中に玉が入っていて、中の玉は独立している状態になっています。これが、パーツを組み合わせて作られたわけではなく、一本の象牙から「彫り出された」そうで、現代の技術をもってしてもどうやって作ったのかわからないのだそうです。
 説明書きには「世界の七不思議」のひとつだと記載がありますが、ネットで検索してみても、ソースがこの施設のwebサイトの情報しかないので、真偽は...です。とはいえ、ものすごい逸品であることは一目でわかります。

 見応え充分の象牙彫刻美術館から建物中央に進むと、ホールに出ます。そこには。


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 巨大な女神像が屹立しています。これが宗教でなくて一体なんだと言うのでしょう。
 霊波之光という新興宗教の千葉県にある本山に入って、巨大な教祖像を前にした時の感情と全く同じものに包まれました。
 身長184センチの私と比べていただくと、その巨大さがお分かりいただけるかと思います。
 すでに印かんのことはほとんど忘れていましたが、この女神像を前にしてそれが逆に思い出されました。「これと印かんに、なんの関係があるんだよ」という思いとともに。

 とんでもないほどに香る、強烈な宗教臭。この施設をファブリーズに漬け込んでも消えなることはなさそうです。
 改めて申し上げます。ここは「印かんのテーマパーク」です。

 最後に施設の屋上にあがります。


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 展望台になっている屋上からは、昼間でも雄大で美しい景色が見られます。確かに夜景となるとさらにきらびやかでさらに美しい景色となるでしょう。

 行楽の秋、フルーツと夜景と珍スポットを同時に堪能できる「幸せの丘ありあんす」へ足を伸ばして見てはいかがでしょうか。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』第20回)


■幸せの丘ありあんす
山梨県甲府市上曽根町朝日4011
9:30〜17:00
第2.3.4水曜、年末休館

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