世界に冠たる風俗・HENTAI大国として認知されつつある日本であるが、まさか、あの北朝鮮にまでお墨付きをいただくとは思わなかった。
アジアプレス・ネットワークによると、金正恩政権は国連人権理事会での対北朝鮮決議案に反発。EUとともに決議案を提出した日本を朝鮮中央通信(3月26日付け)で"特等人権犯罪国"と痛烈に非難した。
その中で特筆するべきなのが、「自らの変態的な性的快楽を追及して東京の都心で世界にない高齢者遊郭まで運営」というくだりである。
自らの変態的な性的快楽を追及して~云々というのは多々思い当たる節もあるが(笑)、都心に存在する"高齢者遊郭"となると、「?」だ。そもそも、高齢者の為の遊郭なのか高齢者風俗嬢がいる遊郭なのか、趣旨も不明である。同じ論評内で、都内の保育園~が子どもの声を騒音とみなし、法律を云々......というのがあるのを考えると、日本における何らかの報道から、インスパイアを得たものなのだろう。
斯様に趣旨不明な高齢者遊郭ではあるが、その根拠をやや強引に探せば見つからないこともない。それは、日本における高齢者の風俗利用増加である。
自らの変態的な性的快楽を追及......
先日、筆者は某媒体で「健康長寿」の取材を行った。その中で、高齢者の風俗利用を調べてみたのだが、これが驚くほど健在かつ元気なのだ。特に健康長寿が多いとされる地方などでは、ソープランドに代表される伝統的風俗がその役割を担っており、70代を過ぎた高齢者がいまも足繁く通っているという。
70を過ぎて「勃起するの?」という素朴な疑問もわくが、実は高齢者風俗に通う男性には二通りある。
ひとつは老いてなお下半身絶倫のタイプ、そしてもうひとつはソープ(やヘルス)に通って若い女体に触れることで、安らぎを得るタイプだ。後者は、いわばアンチエイジング的な効果も得られるそうだ。
さらに言えば、この高齢者の風俗利用はヌキ系風俗だけにとどまらず、キャバクラなどのバー・クラブにも波及している。このキャバクラ利用にも理由があって、その大きなものが「熟女キャバクラ」の隆盛だ。
都心ではまだまだ、20代前半がキャストの主流を占める王道キャバが存在感を保っているが、こと地方となると逆転現象と言えるくらい熟女キャバクラが乱立している。それも、名古屋などの大規模な都市にもその波は押し寄せているという。
言うまでもなく、キャバクラとはキャストと会話を楽しみ、あわよくば懇意になりたい(まず無理だが)という下心で成り立つ商売である。しかし、高齢者の場合は、若い客なら後者に前のめりになるところを、前者の「会話を楽しむ」という部分に悦びを見出す。いわば、娘のような女の子と話すだけで若返る......という寸法だ。
しかし、さすがに20代前半では高齢者との会話はきつく、どうしても年かさ、と言ったら失礼だが熟女の出番となってくる。彼女たちの大半は30代から40代だが、高齢者からすれば娘世代に変わりはない。
いずれにしても、草食などと揶揄される若者をしり目に、高齢者は風俗にハマりこんでいるのだ。今後ますます「元気な年寄り」が求められる中、"自らの変態的な性的快楽を追及"する気力十分な高齢者が増えているという現実。そう考えると、非難されたと文句を言うよりは、むしろ慶事ととらえたほうが良いだろう。(取材・文◎鈴木光司)
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