ネットの見出し「ノーバン」に釣られた「私」 新聞用とネット用とでこんなにも違うタイトルのつけ方
今回はWEBメディアにおける「見出し」について考えてみたい。『TABLO』もWEBメディアですからなじみのあるテーマだと思います。
見出しで反応させちゃう手法ですっかり定番なのは、見出しに「ノーバン」を入れるやつ。
アイドルや女優がプロ野球の始球式に登場した際に見出しで「ノーバン」がよく強調される。ノーバウンドでホームに球が届いたかどうかを気にする読者もいるでしょうが、少なくない読者はパンツをはいてないやつの「ノーパン」と見間違える。私も何度クリックしてしまったか。
今週も「見出し」では興味深い事案がありました。
「産経ニュースWEST」が12月7日の夜に出した『日本学術会議会員の男逮捕 下半身触る姿見せた疑い』という見出し。
記事を読むと、
《商業施設内で自分の下半身を触り、その様子を女性店員に見せつけたとして、兵庫県警西宮署が県迷惑防止条例違反の疑いで、豊田理化学研究所フェロー、川村光容疑者(66)=名古屋市名東区=を逮捕していたことが7日、県警への取材で分かった。川村容疑者は日本学術会議の会員。》
私は新聞マニアとして翌日の朝刊が楽しみになった。なぜってこれ、9月までなら見出しは「日本学術会議会員の男」ではなく「豊田理化学研究所フェロー」だったのではないか?と思ったから。
参考記事:日本学術会議に関する菅政権の矛盾 “リスペクト”する中曽根康弘元首相の見解をなぜないがしろするのか|プチ鹿島 | TABLO