「訴えたもの勝ち」になり週刊誌は冬の時代へ 宝島社からの提訴に脱力した日々|久田将義
ある朝、一通の封書が僕の机の上に置かれていました。「またか」みたいな気持ちです。内容証明書です。
宝島社からでした。
「ここは何でも抗議するから」
数週間前のゴールデン街での出来事を思い出していました。忠告してくれたのは当時『噂の真相』(現在休刊)の編集長だった岡留安則氏でした。この人は宝島社と『宝島30』(現在休刊)誌上で何度もやりあった関係です。
「大丈夫ですよ」などと軽く答えてしまいましたが、やっぱり来たか、という思いです。