芸能界悪徳プロデューサーに裁判で勝利 配信中止の「アキハバラ@DEEP2.0」制作費踏み倒し案件
石田衣良氏の長編小説を実写化したネットドラマ『アキハバラ@DEEP2.0(ツーポイントオー)』を巡って昨年、制作スタッフや出演者への支払いをプロデューサーTが踏み倒して、裁判になったことを当サイトは報じました。その後を探ったところ、先月、債権者が勝訴の判決が東京地裁で出されたことが判明しました。
被害者続出 ナゼいなくならない芸能界悪徳プロデューサー | TABLO
被告の株式会社アイモーションが制作し、アンジェラ芽衣、黒木ひかりらが出演したネットドラマが2020年からAmazonやFODなどで配信されていましたが、制作協力者、出演者制作スタッフ等の業務請負報酬が支払われていなかったことが、発覚し、配信が中止になっていました。
実は、裁判の裏では反訴のような動きもあったことも判明しました。
「裁判の数ヶ月前に、T氏の被害者の会の代表が、内容証明郵便をメーカーとT氏に送りましたが、無視されたので、配信業者に通知を送っていました。配信が止まったのは、『T被害者の会代表』の責任だとして、T氏が代表を務める制作委員会が、被害者の会代表に損害賠償請求するというスラップ訴訟も起こされています。」と債権者は話しています。
制作会社を被告に裁判を提訴した原告は
こう語りました。
「制作を仕切ったT氏等が作品配信前に取締役を辞任し、被告の役員は、代表取締役O氏一人だけになっていました。」
弁護士費用だけで百万円以上かかる事件のため、原告は弁護士に委任せずに本人訴訟で提起したところ、O氏も弁護士委任せずに出廷しました。しかし、裁判は難航し、一年かかりました。
「作品に制作として被告会社名がクレジットされているのに、O氏は制作していないと主張し、すべてT氏に責任転嫁。辞任した役員が会社に無断でやったというのです。」
業務請負契約書、出演契約書が締結されていなかったのもネックだったそうです。
「T氏がスタッフや出演者と契約書の締結から逃げていたので、債権の立証には、LINEやメールのやりとりのスクショ等を大量に証拠書類として提出しました。