治療による効果は「全く無かった」と法廷で語る被告 女性を恐怖に陥れる痴漢・性犯罪者は治らないのか?

「病院に通って何かが改善したような実感は全くありません。効果はありませんでした。正直、失望しました」

と、病院についての感想を述べていました。彼自身の治療に取り組む姿勢にもおそらくかなり問題があると思われますが、治療さえ受ければ解決するというような簡単なものではないのです。

彼は出所後には再び病院に通って治療することを約束していました。

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裁判官は、

「初めて痴漢で検挙されたのが20年前、それから20年間ずっと自分をコントロールできなかったわけですよね。そんな単純な話じゃないと思うけど、20年は病院に通い続けるくらいのつもりでいて下さいね」

と最後に説諭していました。

今回の求刑は懲役10ヶ月。20年痴漢を繰り返してきた58歳の彼が、この期間の矯正教育で今度こそ変わることができるのでしょうか。(取材・文◎鈴木孔明)