建設現場が嫌になり逃走しホームレスになった男が賽銭泥棒で逮捕 裁判で問われた42歳の将来

深夜、人気のない神社境内に伊良部隆史(仮名、裁判当時42歳)は忍び込みました。手には軍手を着け、以前働いていた解体現場から盗んだバールと懐中電灯を握りしめていました。

事前の下調べでこの神社には防犯センサーがないことは確認済みでした。周囲を確認しながら“賽銭箱”に近づき、バールで南京錠を壊して引き出しを開けて中から現金を取り出した時のことです。

写真はイメージです

そばにあった社務所から若い男が飛び出してきました。彼は逃げようとしましたがその若い男に取り押さえられ窃盗の現行犯として逮捕されました。若い男は宮司の実習生として神社で働いていた男性でした。

「以前から賽銭泥棒が相次いでいました。夜間はみんなで交代で社務所から監視してました。犯行を目撃したのですぐ110番通報して捕まえにいきました。賽銭箱は信仰のあらわれです。犯人を絶対に許せないので厳しく処罰してください」

逮捕された伊良部は、前科2犯、前歴2件を有していました。いずれも窃盗罪で全て賽銭泥棒です。最終前科は10年以上前のものですが、その時には8ヶ月の実刑判決を受けて刑務所に服役しています。

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