都心から90分のキング・オブ・秘湯は、勇気がとっても必要な温泉だった!!|Mr.tsubaking

向かうのは、千葉県南部の館山市にある「正木温泉」。

まず、現地以外に看板は出ていないので、田園風景の中をGoogleマップと首っ引きになって向かいます。「目的地周辺です」というスマホの声で案内が終了した場所にあるのがこちら。

「ほぼ廃墟」です。本当にやっているかさえわからない上に、ご覧の佇まいなので、扉を開くのにとんでもない勇気がいります。

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中に入ると、隣がふつうの住宅の居間になっていて、ここを管理している家主のおじいさんが、顔にたかるハエをハエたたきで払いながら大音量でテレビを見ています。扉を開ける際にかなりの音がしたはずなのに、気づいていない様子。

「すいませーん」

まるで、声が全て空中に吸い込まれているかのように、おじいさんの耳には届きません。おじいさんは、とても耳が遠いのです。「大きめ」程度の声では届きませんので、500m先にいる人を呼ぶほどのレベルの大声で叫びましょう。

「すいませーーん!!!」

すると、おじいさんは振り向いてこう応えてくれます。