室井佑月さんに聞くネット言論とヘイトとフェイク 「Twitterを始めて分かったこと」(前編)

「何でみんな対立しなければならないの?」

――ツイッターを始めて、一か月過ぎたと思うんですが、リプに対して的確に対応されていらっしゃいます。煽りについてはどう思います?

室井佑月さん(以下・室井さん):私、この仕事の前ホステスやってて、その後は芸能界にいるんだよ(笑)。煽られてとかそんなのは……(苦笑)。腹は立ったりするけど、一瞬ね。それだけ。

――ケンカするのもいいかもしれないですね。

室井さん:ケンカっていうか、なぜ、みんな対立していかなきゃいけないのかなと思っちゃう。たとえば貧困問題だと低所得者の人VS生活保護の人でしょ。それと改憲。原発のことは消費者VS生産者になっちゃったでしょ。

――対立はヘイトを生みますからね。

室井さんさん:すっごい酷いこと言われたりもするけど、そのままにしてる(笑)。

――あえて反応しないで。

室井さん:うん。それは意見を言う仕事をしてるから、そういうふうに批判されても仕方ないと思ってるところもある。私にヘイトの言葉をぶつけてきてもべつにいい、でもほかの弱いところにはやめようよ、みたいな。いいや、私、意地悪だからそんなことは思ってなくて、何かあったときの資料に使えたらと思ってて(笑)。

――じゃあ、全部スクショ撮っておいたほうがいいんじゃないですか。

室井さん:え、あれ残らないの?

――向こうが削除しちゃったら。

室井さん:でもTwitter社に言えば、携帯の電話番号入れて登録するでしょ、だから1回書き込んじゃったらどういう人たちがやってたかはわかるはずなんだよね。

――開示請求したらそうですが、スクショは撮っておいたほうがいですよ。名誉毀損もののリプライとかけっこう来てるんですか?

室井さん:来てる。

――まだ始めて1ヶ月くらいですよね?

室井さん:だけど、いちいちそれで訴えるとか言うレベルじゃないよ、そういう人もいるけど(笑)? イベントの告知したくてTwitter始めたんだけど、けっこう嫌われてんだなーと思ったぐらい。

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