【北朝鮮】「外貨のためなら脱北もやむなし…」金正恩が後押しする出稼ぎ労働者が各国で評判に?
現在、北朝鮮から国外に出稼ぎのために派遣されている労働者はおよそ5万人と言われている。
故金正日総書記は脱北などのリスクがあるため労働者の派遣に比較的慎重だったが、息子の金正恩はむしろ積極的で彼がトップに就いて以降、1万人ほど増えたとも言われている。
韓国紙『朝鮮日報』によると、金正恩は「一人や二人脱北してもいいから、外貨を稼ぐために労働者派遣に注力せよ」と指示し、今年中に12万人ほどにまで増やす計画だと報じている。
同じく『東亜日報』によると、派遣先で最も多い国がロシアで2万~3万人ほど。続いて中国が約1万人、中東が約1万5000人、アフリカ7000~8000人。東欧、東南アジアにはそれぞれ約5000人が派遣されているという。
仕事の内容はロシアの場合、主にシベリアなどでの樹木の伐採作業、ほかの国では工場での単純作業や食堂の従業員、建設現場作業員といったものが多い。
単純労働だけでなく、中東では医者、アフリカでは国家レベルで作られる建造物や記念碑の現場の建築家など専門技術者が派遣されることも珍しくない。2010年に完成した高さ50メートルにもおよぶセネガルのモニュメントは北朝鮮の技術で作られており、ここには技術者や作業員が大勢派遣された。
北朝鮮から派遣される労働者は賃金が安いだけでなく、勤勉で識字率が高いことから比較的評判は高いという。
Written by 李ソヨン
Photo by 9comeback
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