ジャニーズで今、何が起きているのか? 公正取引委員会の調査が入っていることは、どのメディアも知っていたはず
「SMAPの元マネジャーが立ち上げた事務所に移籍した。その前後に、3人が出演する民放番組の打ち切りが相次いでいた。関係者によると、公取委は、ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに3人を出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして調査。その結果、直ちに独禁法に違反する事実は認められなかったが、違反行為につながる恐れがあったと判断した」
といい、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんら「新しい地図」への圧力についてだと報じられたのです。
実は業界内では、同事務所に公正取引委員会の調査が入っていることはかねてから知られた話でした。まるでこのことを予期してたかのような『ジャニーズで今、何が起きているのか?』(宝島社)から引用すると。
<SMAPが解散して約半年後の2017年7月7日。NHK『ニュースウォッチ9』で、「芸能人と所属事務所をめぐる問題について」という特集が組まれた。番組ではSMAP、のん(元・能年玲奈)、清水富美加(現・千眼美子)の名前をあげ、「公正取引委員会が、芸能事務所と芸能人が結ぶ契約のなかで、独占禁止法に抵触する不公平なものがないかどうか、調査を始めたことがわかりました」と報じた>
同番組では、事務所による芸能人への“圧力”について解説。ジャニーズ事務所にも圧力の片鱗が見えると示唆したのです。きっかけとなったは、SMAPの異様な謝罪会見だったといいます。
<公取委は2019年3月の時点で複数の芸能事務所やテレビ局に聞き取り調査に入っていますが、『最終目標はJ』だといいます。『J』とはもちろん、ジャニーズ事務所のことです>
それからすぐ、公取委からジャニーズ事務所に関する発表があると目されていました。しかし。