パニック障害のクスリを飲んだ男はうつむきながら車を運転し対向車と… 男が裁判で語った事故時の症状とは

彼が住んでいたのは埼玉県の郊外です。都内のように電車でどこにでも行けるような場所ではありません。生活に車は欠かせない場所です。

それに加え、電車に乗ると発作を起こしてしまう彼にとって、車はより重要な足でした。

「運転はやめるべきだと思っていました。でも車は自分にとって唯一の逃げ道というか…病気のせいで引きこもっちゃいけないっていうのもあったし、精神の病気なので出かけてリフレッシュすることが治療になるとも思っていました」

被害者の男性は彼の事情を聞いて、全治6ヶ月の重症を負っているにもかかわらず、処罰は望まない旨を裁判所に申告しました。

「今後はクスリを飲んでいる時は絶対に運転はしません」

今後は減薬にも取り組んでいくようですが、外出時は常にデパスを持っていないと不安だそうです。