夏休み中の「親の見ていない隙」に注意を ベトナム人少女・リンちゃんが殺害された現場を歩く|八木澤高明

リンちゃんの事件から遡ること15年前の2002年5月19日、この現場から2キロほど離れた場所でフィリピン人のハーフで当時9歳の女の子が行方不明になっている。彼女の行方は未だに知れない。

さらに、用水路のすぐ近くを利根川が流れているが、その上流の茨城県五霞町では、2003年7月に、東京都足立区に暮らしていた女子高生の遺体が発見されている。その事件もやはり未解決のままである。

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利根川流域において、女性が被害者となり、未解決のままの事件が目につくのは、なぜだろうか。

リンちゃん事件は幸いにも犯人逮捕に至ったが、現場を歩いてみてわかったことは、人家も少なく、不審者が容易に行動できてしまうことが、悲惨な事件を生み出す要因のひとつであることは間違いない。

ちょうどこの原稿に取り掛かっている時、神奈川県川崎市で小学生の女児が男に刺殺されるという事件が起きた。治安が良いという日本のイメージは、すでに崩壊したといっていいだろう。(文・写真◎八木澤高明)

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