アマゾン火災を訴えるローラやブルゾンちえみ しかし無精査のフェイク写真拡散で真実がねじ曲げられていた

同じくAFP通信も8月23日に【検証:アマゾン火災、無関係の写真がネットの怒りあおる】と報じ、無関係の写真のひとつとして、【シェア件数が特に多かった写真の一つに、息絶えたように見える赤ちゃんを抱くサルの写真がある。だが、この写真は2017年にインド人のカメラマン、アビナッシュ・ロディー(Avinash Lodhi)氏がジャバルプル(Jabalpur)で撮影したもの】と解説。ローラさんが投稿した猿の写真と一致することがわかります。

APF通信は他にも古い写真をあげて撮影時期などを解説。これにはツイッターで「アマゾンの森林火災、どれが本物でどれがデマかもわからん」「アマゾンの火災が気掛かりですが、デマの映像なども多いみたいなので引用しにくい」と困惑するユーザーがちらほら。

なかには、アマゾンの惨状を伝える善意のツイートがあり、

彼の元には「情報ありがとうございます。大変なことになっていますね。ただ(中略)今回の火災と関係のないものがあるようです。誰にでも関わることで正しいことを伝えるツイートですからこういうことも一緒に広まって欲しいと思います」とのコメントが寄せられ、それに対して彼は「SNSをやる以上そこも気をつけないといけないところですね。情報共有ありがとうございます」とレスポンスしていますが、AFPの記事と照らし合わせると、まさに関係のない写真だったのです。

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