子どもを守るための「送迎バスの中」で運転手が性犯罪 保育施設から解雇されても被害者の心の傷は消えず
事件当時、被害者は運転席の後ろに座っていました。被害者が「いつもと違う座りかた」をしていたことに気づいた彼は、
「ちゃんと座って」
と何度か注意をしました。注意をしても被害者の座りかたは改まりません。
彼は車を停めて被害者に直接注意をしに行きました。この時、被害者はシートベルトを付けていてすぐに逃げることが出来ない状況です。
「注意をしても言うことを聞かなかった。注意をしていたら、いつの間にかだんだん着衣の上から性器をさわってしまってました。それでも全然動じなかったし言うことを聞かなかったので、『もう少し触ってもいいか』と思いました」
彼はその後、被害者の下着の中に指をいれて直接性器を触り、股間に顔を埋めました。
犯行は10分間に渡って続きました。被害者は家まで着くとすぐに自分がされたことを母親に告げ、犯行が発覚しました。逮捕と同時に彼は保育施設から懲戒解雇処分を下されました。
証人尋問にやってきたのは彼と20年以上交際していたという内縁の妻でした。
「警察からの電話で事件を知らされた時には驚いて頭が真っ白になりました。20年以上付き合っていますが、被告人は幼い子どもに興味があるような人ではありません。今まで一緒にいて信頼できるし、何事にも一生懸命で几帳面な人です。今後も支えていきたいです」
と法廷で話し、今後はGPSを使って居場所を確認し監督していくことを約束していました。幼い子どもに性的関心がない、というのは本人も主張しています。
「被害者に対して性的関心はありませんでした。いわゆるロリコンというような性癖は私にはないのですが、この時だけムラムラしてしまって…。なぜこんなことをしてしまったのか自分でもよくわかりません。よくなついてくれるいい子でした」
仮に幼い子どもに性的関心を抱く性癖を持っていたとしても、そのことと実際に行動にうつすかどうかは全く別の話です。