子どもを守るための「送迎バスの中」で運転手が性犯罪 保育施設から解雇されても被害者の心の傷は消えず
検察官に、
「相手の気持ちを考えたりはしなかったんですか?」
と問われた際には口ごもってしまっていました。もしも考えていたならこんな犯行には至るはずもありません。
被害者の両親は、被害者が成長した後の心にどんな悪影響があるかを心配しています。また、同じ町の中に彼がいること自体にも不安を感じています。
彼ら夫婦は事件後、岡山へ引っ越すことを決めました。これで少しは両親の不安は解消されるかもしれませんが、被害者の心の傷についてはその不安が払拭されたわけではありません。
今まで犯罪とは無縁の人生を送ってきた74歳の彼がなぜいきなり性犯罪、それも子どもに対してのものを犯してしまったのでしょうか。その時、彼の心の中で一体何が起きていたのでしょうか。
性犯罪は再犯が多い犯罪だと言われています。
「なぜこんなことしてしまったか自分でもよくわかりません」
と話した彼が再犯に至る可能性は低いものではないのかもしれません。(取材・文◎鈴木孔明)
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