アンジュルムから主要メンバーが3連続卒業 辛い時期を乗り越えた勝田・中西はなぜ今卒業するのか|大塚ナギサ

公式サイトでの中西さんのコメントによると、〈いま、美容や飲食関連といった新しいジャンルの事に興味を持ち始めています。経営という分野も一から学んでいきたいと思っています〉とのこと。芸能活動に区切りをつけて、新たなジャンルに進むべく、卒業という決断に至ったというわけです。

中西さんがアンジュルムと改名される前のスマイレージに2期メンバーとして加入したのは2011年のこと。同期はハロプロエッグで研修活動を重ねてきた竹内朱莉さんと勝田里奈さん、ミュージカルなどの出演経験がある田村芽実さんの3人です。つまり、中西さんはスマイレージ加入の時点で唯一、歌もダンスも経験がないメンバーだったということです。

スマイレージ 「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」 (レッスンV) – YouTube

当時のレッスン動画はアンジュルムの公式YouTubeでも見られますが、明らかに中西さんは後れを取っている。先行きが本気で心配になるくらいに踊れていません。

すでに歌とダンスのレッスンを受けているメンバーたちの中にいきなり放り込まれて、そこから怒涛のアイドル生活を送っていくなんて、どう考えても正気の沙汰ではありません。数日で逃げ出したとしても、「仕方ないよ」と許せてしまうレベルです。

でも、中西さんは逃げなかった。そして、中西さんは驚くほどに泣き言を口にしません。謙虚な中西さんなので、自分が足を引っ張っているということで常に申し訳無さそうな表情を浮かべるのですが、だからといって経験がないことを言い訳にはしない。ただただ必死で頑張り続ける。中西香菜は、誰かのせいにしないで何事も「やったるで!」とチャレンジするヤッタルチャンなのです!

スマイレージ 『ヤッタルチャン』(S/mileage[Yattaruchan]) (MV) – YouTube

未経験の状態からとてつもない努力を重ねて、立派なアイドルへと成長していく中西さん。成長の過程こそがアイドルの魅力だともよく言われますが、まさに中西さんはそんな魅力を完璧に体現したアイドルだったと言えるでしょう。

参考記事:「アンジュルム婚」とは何か 蒼井優・山里亮太夫妻が愛するアイドルだからこそ“多くを語らなかった”記者会見 | TABLO