アンジュルムから主要メンバーが3連続卒業 辛い時期を乗り越えた勝田・中西はなぜ今卒業するのか|大塚ナギサ
和田彩花さんは、自身の卒業をもって“アンジュルムの第2章”がスタートすると表現していました。メンバーの増減があるグループでは、第1章、第2章といった形で区切るのではなく、緩やかに形を変えていくことが多いので、わざわざ“第2章のスタート”という言葉を使うことに多少の違和感もありました。
しかし、実際にはその直後に、新メンバー・橋迫鈴さんの加入、そして勝田里奈さんと中西香菜さんの卒業という大きな動きがあり、アンジュルムは一気に姿を変えたわけです。和田さんが“第2章のスタート”という言葉を使ったのは、ただ単に自分の卒業を区切りにしたということでは全然なくて、アンジュルムが大きく変化することを示唆していたのかもしれません。
メンバーが相次いで卒業することにショックを受け、“自分の中のアンジュルムは終わった”などとネガティブな反応をするファンも少なくないでしょう。でも、今年1年の動きは、“終了”ではなく、“アンジュルム第2章のスタート”です。初代リーダーである和田さん自身がポジティブな表現を使ったのは、メンバーの卒業という寂しい現実を“積極的な進化”に転換するためだったのではないでしょうか。
そのままの姿であってほしいと願う保守層からの異論を封じ込めんばかりの強い意思が込められていた「アンジュルム第2章」という言葉。ある種の扇動的な意図も感じられますが、これまで以上にメンバー自らが意志をしっかりと主張するグループへの変貌を予感させるものだと言えるはずです。
激動の2019年を経験した若いメンバーたちがどのようにアンジュルム第2章を作り上げていくのか。本当に楽しくなるのは、むしろこれからなのです。(文◎大塚ナギサ)
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