世界最強オールブラックスのハカにどう対抗すれば良いのか 2008年のウェールズ戦は異様な雰囲気に包まれた

ハカを終えたオールブラックスを睨むでもなくただ無表情に見るウェールズ

そう、ウェールズは茫然と立ち尽くしていたのではなく、覚悟を決めていたのです。格上のオールプラックスに対して静かな闘志で圧倒していたのです。その様は、まさにウェールズのニックネーム「レッドドラゴン」です。龍が暴れる前に目を覚まし、敵をじっと見つめているかのようでした。

目が座っています

それが約数数10秒続きます。レフリーはオールブラックス、ウェールズに試合を始めるように言いますがウェールズはその場から一歩も引こうとしません。これが殺気というものでしょう。ヤンキーがオラオラするのは全く違う、本物の殺気。静かな闘志を秘めたウェールズの男たちの顔。覚悟を決めたウェールズの選手たちの心情が表情に出ていました。

レフリーがウェールズに試合するように指示

試合の結果は、下馬評通りオールブラックスの勝利。しかし、この試合で見せたウェールズの気迫はラグビー史上に残るものでした(因みにフランス代表が、センターラインぎりぎりまで迫ったシーンもありましたがウェールズの気迫をここでは取ります)。

ハカは今やすっかり定番となりましたが、こういった、テレビで言う「放送事故」並みのラガーマンたちの意地の張り合いも見たいものです。(文◎編集部 画像は全てYouTubeより)

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