ラグビーワールドカップに感涙 ラグビーにおけるノーサイドとは何か アイルランドはなぜ日本を花道で送ったのか

写真はイメージです

世界中のラグビーファンの心を打ったシーンがある。9月28日、ラグビーW杯日本大会で、アイルランド代表と日本代表が対戦した。世界ランキング2位のアイルランドから、8位の日本が勝ったジャイアントキリングは、長年語り継がれるであろうアツいゲームだった。涙を流したファンも多かったに違いない。

しかし、感動にはまだ続きがあった。

試合終了後、アイルランドの選手たちは客席にあいさつすると2列に並んで花道をつくって、ピッチを去ろうとする日本代表を賞賛の拍手で送り出したのだ。

アイルランドにとっては、格下の日本相手にした、取りこぼしができない試合だった。悔しくないわけがない。にもかかわらず、悔しさを胸に秘め、まず相手をたたえる。そんなアイルランド代表の姿がファンの心をつかんだのである。

死力を尽くしたゲームのあと、敵味方のサイドがなくなり、仲間になる。そんなラグビーならではのノーサイド精神を地で行く光景だった。

関連記事:世界最強オールブラックスのハカにどう対抗すれば良いのか 2008年のウェールズ戦は異様な雰囲気に包まれた | TABLO