台風被災 地域の情報を流し続けたコミュニテイーFMに注目 第一声は元祖ビジュアル系バンド「AURA」のMarbleさん

「今回のアンケートで、多く目にするのは、避難所についてです。特にペットの引き受け可と不可があり、情報がなく判断に迷った。近くの避難所が満員の為、他の避難所へ行くようアナウンスがあったが、高齢の親を連れて歩いて30分の移動は無理など、沢山のご意見を頂いています。そして、避難所についても、何が有って何を持っていけば良いのか、もっと情報が欲しいとのご意見も多くありました。

また、防災無線については、現状の数値(約100名回答)として、『聞こえたが何を言っているのか聞き取れなかった44.2 %』『全く聞こえなかった40.8%』であり、FM放送の必要性を強く感じました。災害時の放送内容は、行政とその関係機関の情報が中心となります。行政機関のランダムな情報と対策、事前のシミュレーションが大切であると思いました」(Marbleさん)

災害時は、インターネットやテレビより地域密着のコミュニティFM。Marbleさんは、数年間かけて、企画を実現しました。

狛江市内で不動産会社等を営むMarbleさんは、震災の頃から防災意識が強まり、市内にコミュニティFM局がないことを危惧していたそうです。調布FM、世田谷FM、川崎FMの圏内に狛江市はありますが、災害時に狛江市内の避難場所や救援物資の情報、被災状況等を被災者へ届けるには市内に局がなければ難しいと考え、約3年前から、有志と出資し、「FM狛江設立準備委員会」を立ち上げたのです。

調査を重ね、今年5月に狛江ラジオ放送株式会社(コマラジ)を有志6人で設立し、7月に総務大臣から予備免許を付与され、本放送の開始は、令和1年11月11日11時11分となっていました。

Marbleさんの人脈、人徳で、11月からの本放送の番組ラインナップの充実ぶりも驚異的です。(文◎花苑スープ)

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