もはや恒例 また安倍総理が予算委員会で野次 新聞各紙はどう伝えたのか|プチ鹿島
まず、『朝日新聞』は2面で『首相、野党議員にヤジ』。加計学園の獣医学部新設についての追及に、
《この問題をめぐり、「丁寧な説明を尽くす」と語ってきた首相だったがいら立ちを隠せなかった。》
首相が以前に言った「丁寧な説明を尽くす」という言葉を引っ張り出してくるあたり、行間に皮肉を感じます。
続いて『毎日新聞』。
『首相ヤジで審議中断 予算委』(5面)。
《首相は過去にも国会審議中のヤジで撤回・謝罪に追い込まれたことがあり、10月8日の参院代表質問で側近の世耕弘成参院幹事長に「これからの審議では、ぜひ謙虚で丁寧な対応に徹していただきたい」と求められていた。》
世耕氏の「ぜひ謙虚で丁寧な対応に」を載せていた。あらためて読むとしみじみします。
『東京新聞』は見出しにその世耕氏を登場させています。
『「加計」で首相ヤジ 世耕氏進言効果なく』(3面)
《首相に謙虚に審議に臨むよう促していたが、効果はなかったようだ。》
ああ、東京新聞に「効果はなかった」と断言されてしまった。
では『産経新聞』にいこう。
『閣僚席からのヤジ 委員長「慎んで」』(5面)
注目したいのは見出しに「首相」の文字が無いことです。
「閣僚席からのヤジ」とすることで、誰がヤジを飛ばしたのかよくわからない。ややこしいですが、もしかしたらあえてこんな書き方をしたのでしょうか。
参考記事:『適材適所』とは笑わせる 謝ったら済む話ではない安倍政権2大臣の卑劣な失言 さあ、どうケツを拭く! | TABLO