漫画『娘の友達』論争 中年男が女子高生と恋する内容に傷付いてる人々へ「クソ」を捧げます|春山有子

日々、乗っかる人々が登場

同日、夜になるとふつふつ沸き立つ声は周辺を離れ舞い、冷静な指摘が入るように。

「批判的なコメントが多いのがなんか嫌だなあ。だってあれは漫画であって現実じゃないし。それが区別できないやつは放っておけばいい」「現実と空想の区別はつけて」「気持ちはわからないでもないが、一度『血の轍』も読むべきだな。両方胸糞だろ。でもそれでいいと思う。思想や表現を規制したりぶっ壊しても、ろくなことは起こらない」「気になったから既刊購入した。騒動起こしてる人は中身読んでないですね。タイトルとあらすじだけで批判してる。決して、単純にオッサンが女子高生に欲情してるって話ではないです」

さらに翌日以降は“表現の自由説き隊”も加勢しうねりを見せたことで、11月20日、ウェブニュースサイトBLOGOSが<女子高生と中年男性の関係を描く漫画『娘の友達』が物議 「性的搾取を助長する」との声も>と報じたことで、フォロワー数の多い著名人らが発見。

数日前の話を評論家の勝部元気さんが「あり得ない。即中止を求める。仮にこのような作品を成り立たせたいならば、主人公が逮捕されて破滅しなければならない。たとえファンタジーでも悪は悪として描かなければならない」と蒸し返し、映画評論家の町山智浩さんに「そもそも善悪白黒つけられない人間という複雑なものを描く芸術や文学を一般社会の善悪のモラルで裁いて出版中止を求める人に、芸術や文学や哲学や人間を語ることはできないと思います」とたしなめられる一幕も。あわせて、区議会議員や漫画家らも批判に対する違和感を唱えます。

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