安倍総理が仰天閣議決定「反社の定義は決まっていない」!? 現場の警察官が怒りの声「反社の定義は全警察で掲げてある!」|久田将義

実際にこの閣議決定を聞いて現役の組織犯罪対策本部の刑事(ご存知ない方に分かりやすく言うと暴力団を取締まる部署)に聞いてみました。怒っていました。

「反社会的勢力に関しては、警察庁が定義付けしていますよ。また暴排条例制定の時も、反社の定義は全国警察で掲げています」

――「政府の言う反社」を分かりやすい例を出して頂けますか。

「これは読者の皆さんも銀行で口座を開こうとすれば経験があると思いますが、銀行口座の開設、自動車購入や不動産売買等の各種契約に反社条項が盛り込まれていますよね。それをなぜ総理が反社の定義が出来ないなんて言えるのでしょうか」

そしてこう結びました。

「反社の定義がないというのは、単なる言い逃れに過ぎず、私達が取り調べてる被疑者の幼稚な否認と何ら変わりません」

幼稚。そう余りにも幼稚な決定です。というより、もし安倍総理の個人的保身の為に、今現在取り調べや逮捕に奔走している現場警察官の足をすくうかのような対応をしているのなら、是非とも現場の第一線の警察官の声に耳を傾けて頂きたいと言っておきます。というか、もう暴力団排除条例とかは不必要ではないですか? 反社の定義がはっきりしないのなら。とも言っておきましょう。(文◎久田将義)

 

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