宮迫博之はなぜ明石家さんまを選んだのか 吉本興業内で急速に支持率が下がり始めた松本人志

それにしても、この魚の骨が喉につかえたような違和感は一体、なんなのでしょうか? 社長のお粗末な会見で、「今後は芸人ファーストを心がける」と明言しましたが、具体的に吉本の何がどう変わったのかさっぱりわかりません。

また謎を引きずっているのが、吉本が抱える闇の一端が表面化した、宮迫博之と田村亮による涙の謝罪会見。吉本は7月19日付で宮迫のマネジメント契約を解消すると発表しましたが、その後行われた社長の会見でその処分を撤回するという予想外の急展開。表向きは活動自粛ということで両者ともなりを潜めた状態にありますが、二人の処分もよくわからないまま現在に至ります。

「松本、動きます」の空虚さ

「吉本執行部は最も重要な核心部分の説明を放棄している」と憤慨するのは、テレビ朝日の関係者。

「騒動の真っ只中にダウンタウンの松本さんがツイッターで〝松本、動きます〟とか言ってましたけど、その成果は岡本社長のふざけた会見のみで、結局何もしていないのが残念。現在の吉本の体制は松本さんにすごく有利な人事で、極楽の加藤さんがあんな惨めな会見しかできない社長やそれをよしとする上層部は全員責任を取って辞めるべきと言った時も、一人だけ幹部らを擁護していました。吉本の上層部は随分と松本さんに助けられたと思うし、松本さんにとっても自分の将来的な居場所の確保や、現在の立場を保持できた。結局、彼らのしたことは仲間内の茶番にすぎず、社会的責任は一切果たしていないと思うのです。今回の騒動は一部の人間だけが得をして、その他大勢の芸人たちに不安と不信感を与えたのみ。大きなプロダクションなのにやってることが中途半端で、松本さんの言動もそうですが心底がっかりしてますよ」

参考記事:「ダウンタウンを書くな」 僕が編集長だった時に吉本興業から受けた世にも不思議な抗議|久田将義 | TABLO